インターネットでカナダ留学!オンライン大学の英語授業の流れと試験内容を紹介

執筆者: 大澤眞知子 職業:英語教育専門家

こんにちは、Super World Club代表の大澤眞知子です。

 

長年、日本の若者のカナダ留学サポートをしております。
そのため前回ではオンラインによるカナダのDegree(大学学士号)取得方法をご紹介しました。

ここではその第2弾です。

実際の授業はどのように進められるのか。
大学、コースにより内容は異なりますが、ここではAthabasca UniversityThompson Rivers Universityの一般的なコースを例に取ります。

 

 

授業の進め方
教科書の指定ページを読む

膨大な量です。3か月のコースで大体600ページほど教科書を読みます。
例えば、Developmental Psychology (発達心理学)の教科書の1ページはざっとこんな感じ。

 

 

指定されたダウンロード資料を読む

こちらの量も多いです。論文をいっぱい読みます。
例えば、画像は「言語の発達」に関する論文の最初のページ。

アサインメントを提出(ユニットに分かれている内容ごと)

アサインメントの期限は絶対で、遅れると1日ごとに15%~25%点数から引かれてしまいます。

提出しない場合は、もちろん落第点になります。

アサインメントはこのような問題です。
それぞれに100語~500語程度で答えます。

 

論文や教科書のIdeaを使う場合には、必ずParaphrase (意味を変えずに完全に自分の言葉で言いかえる)にしてください。
少しでもコピー&ペーストの後が見られると、落第点が付き、警告されます。
大体2回目でコースからDismiss (除籍)です。

Plagiarism(他の人の考えを自分のものとして使う)ことは、これくらい重い問題です。
日本では結構軽く考えられているので、こんな訓練を受けることもカナダの大学でコースを取る大きなメリットです。

 

Discussion Forumに参加をする

コースサイトにはDiscussion Forumが設けられており、参加は点数の一部となります。

参加しないと全点数のうち5%~20%を失います。

 

Discussion Forumの例は以下の通りです。

授業内容の中から提示されたテーマについて、自分の意見を述べ、他の学生と議論をする。
例えば、Experimental Psychology (心理学のリサーチコース)ではこんな問題が出ます。

 

ファイナル試験

3時間ほどかけて、Multiple Choice(4択などの問題)、Short answer questions (質問に短い英語で答える)、Long answer questions(エッセイのような形式で質問に答える)を行います。

ほぼ3時間書き殴るので、指が疲れるほどの内容です。
とてもではありませんが、日本の英語教育にありがちな暗記などでは対応出来ません。
習った概念を理解して、それを自分の言葉で書き続けます。
気分が悪くなるほど集中しますが、終わったあとの満足感は非常に大きいでしょう。

 

さいごに

英語を母国語としない人にとっては、正直、非常にチャレンジです。
勉強時間も、週に最低15時間は必要です(1コース)。

しかし、頑張って2~3コースを終了すると、急にこれまでと物の考え方が変わった自分に気がつきます。
日本の内向き社会の「水面」から、自分の頭が出ているのを感じるはずですよ。

Good Luck!

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 コラムニスト情報
大澤眞知子
職業:英語教育専門家

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Super World Club(代表取締役)
superworldclub.co.jp


言語学、脳心理学と、コンピューターサイエンス、数学を組み合わせた独特の指導法を実践しています。
クリティカルシンキング、創造力を備えた日本人を作るため、英語での準備から最終ゴールのカナダ着地までをカナダの人的ネットワークでサポート。
大きな未来へコーチします。