歯周ポケットや歯茎の奥まで綺麗に磨こう!正しい音波ブラシの使い方
こんにちは、吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯の磨き方3回目です。
前回、歯周ポケットという深い溝がある方は、どんなに手用ブラシを丁寧に当てても汚れを取れないとお伝えしました。
さて、どうすればいいのでしょうか?
電動ブラシ、いわゆる音波ブラシを使って深い部分に空気を送り込む汚れの取り方をすれば非常によく取れます。
強い力でゴシゴシ磨く必要は全くありません。
歯ぐきが傷になるし、痛いだけです。
傷からバイキンが体内に侵入する道をわざわざ作っている危険行為です。
口腔内は医学的に体外です。体内にバイキンが簡単に入り込めないような防御フェンスがあるのです。この防御フェンスに大きな穴を開け、バイキンを体内に取り入れるための穴を開ける危険な行為です。
奥深いところのバイ菌は、はっきり申し上げて汚れを取りきることはできません。
歯周ポケット、いわゆる歯周病の重度の方は手用ブラシでは汚れやバイキンを取れません。
ご自身で汚れを取ることは不可能なのです。
そこで、「音波ブラシ」です。
空気を送り込むことによって汚れが浮き上がってくるのです。
今回は磨きにくい歯茎の奥の磨き方や、音波ブラシの正しい使い方などについてご紹介させて頂きます。
歯茎の奥深くにいるバイキンには、実は嫌気性菌というバイキンが多いのです。
人間は、宇宙に行った時、酸素がないためそのままでは生活ができません。
菌の中でも、空気を必要とする菌がいます。それを好気性菌と呼びます。
その反対に、空気を嫌う菌があるのです。それを、嫌気性菌と呼ぶのです。
実は歯周病を重症化させる大部分が、空気を嫌う嫌気性菌なのです。
そのバイキンが、歯茎の奥に多く住み着いているのです。
では、そのような歯周病を引き起こすバイキンを、どう取り除けばよいのでしょう。
通常の手用ブラシで届く位置にバイキンがいれば問題はありません。
しかし、歯周ポケットの深い方は、どんなに手用ブラシを丁寧に当てても汚れを取れません。
最もよく取れる歯磨き方法は、音波ブラシを使って深い部分に空気を送り込むことです。
音波歯ブラシを正しく使えば、歯茎の深い部分まで空気を送り込むことができます。
そして浮き出たバイキンを強い水流で洗い流すことができます。
深い部分に隠れているバイキンを完全に洗い流すことは不可能です。
空気を送り込むことによって、嫌気性菌を死滅させる。減らすことが目的なのです
嫌気性菌の絶対量が減ることによって、歯周病の重症化を遅らせることができるのです。
手用ブラシで時間、回数や力をどんなに努力しても狭いポケットに十分な空気を送り込むことは不可能なのです。
前回、「正しい歯磨きの仕方と順序 -磨きにくい歯と歯の間も綺麗に磨く方法-」の中で例に挙げた、タンスの隙間の埃に空気を送り込んで掃除する方法と同じですね。
ただしこの音波ブラシ、間違った使い方をしている方が多いのです。
これから正しい使い方を説明して参ります。
音波ブラシは、決して手磨きのように強い力でゴシゴシ磨いてはいけません。
歯茎に傷ができ、痛いだけでなく、傷からバイキンが体内に侵入する道をわざわざ作ってしまいます。
何も良いことはございません。
押しつける力によって振動を止めて泡立ちにくくさせてしまいます。
また、動かされるとせっかくの水流や泡が分散してしまい、目的の位置に泡が到達できません。
少し離れたところに置いてあるバケツに、ホースの水を飛ばして水を溜めるところをイメージしてみてください。
ホースを動かせば、水が拡散してバケツの中になかなか溜まりませんよね。
早く水を溜めるには、バケツに水が一直線に集まっていくようにホースを固定する必要がありますよね。
音波ブラシを動かすと効果が激減するのです。
音波ブラシのコツは決して「手を動かさないこと」「押しつけないこと」です。
正しい音波ブラシの使い方は、歯と歯茎の間のポケットの入り口にそっと当てて固定するだけです。
強く歯茎に押し付けないでください。
そっと当てて固定するだけで、嫌気性菌のところに空気を送りこみ、殺すことができます。
この方法は医療行為としても行われている方法です。
いかがでしたでしょうか。
歯茎の奥にいるバイキンの特徴と、その取り方を説明して参りました。
歯周ポケットがある方、ない方は人それぞれです。
また、前歯に歯周ポケットがあるのか、奥歯にあるのかも人それぞれです。
そしてそのポケットの状態によって磨き方が変わってきます。
場所や汚れ具合によってさまざまな清掃道具があるように、今ではとてもいい歯の清掃道具が揃っています。
それらの道具を駆使して頂くと、その汚れを取り除くことができるのです。
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香川 高松 吉本歯科医院 院長 吉本彰夫
吉本歯科医院 院長
吉本彰夫
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