手相から学ぶ占いの歴史的背景と、手相学の種類 -手の線や印は脳が作り出している?-

執筆者: 寺島みさお 職業:手相学研究家/家族療法カウンセラー/手相講師

こんにちは、手相学研究家の寺島みさおです。

 

手相(手に現れる線や印)は、生まれたばかりの赤ちゃんの手にもしっかりと刻まれています。
では、赤ちゃんはこの世に生まれた時にその運勢が決まっているのでしょうか?


いいえ、違います。


手相が意味することは、人がこの世に生を受けた人生を如何に自分らしく、自分の良さを活かして豊かにするか、その術を教えてくれているのです。

本来の占いとは

占いの歴史は古く、紀元前3000年頃から存在したのではないかと言われています。
本来、占いとは、人々が日々の生活や情勢不安、天変地異の予兆など、知りえないことを神々に尋ねる儀式だったという説もあります。 

 

その答えを惑星に求めたのが占星術、カードに求めたのがタロット、誕生日など数字に求めたのが数秘術だとされています。

 

手相も手段の一つ。

「私はどうしたらいいのでしょう?」と迷ったり悩んだりした時に、その答えを手に求めたのが手相術だといえるでしょう。

 

 

手相学の歴史的背景

手相の起源は中国だと思っていらっしゃる方が多いようです。
実は、歴史的な遺跡や古い文献から、手相はインドが起源ではないかと言われています。

ある物事の真髄を知るためには、その歴史や編成を知ることが大切です。
ここで少し、手相の歴史的背景を紹介しましょう。

約5000年前のインドで発祥したと言われる手相術。
古くは、アリストテレス自然論の中に、手の読み方が記述されているとも言われています。
アリストテレスは、アレキサンダー大王の家庭教師だったことで有名ですね。

その後、ジプシーたちがギリシャローマを経て伝えたのが西洋手相学となり、アジア大陸に伝えられたのが東洋手相学と言われています。
現在、日本で行われている手相占いのほとんどは、明治時代末期~大正初期に西洋文化とともに伝えられた西洋手相学の読み方が主流です。 

 

この西洋手相学。 

中世ヨーロッパ(ドイツ)では、哲学の一分野として大学で教えられていたという記述も残っているようです。 

 

つまり手相占いは、もともと哲学であり心理を読む学問であったということです。

日本の手相占いと世界の手相術

手相占いと聞くと「何歳で結婚できるのか?」「恋愛運は?」「財運は?」と、手の細かい線を探す人が多いようです。 

しかしながら、西洋の手相文献を読むと、手を読む鉄則は大局から小局へと書かれています。

手相を紐解く手順は、以下の順番が基本です。

 

  1. 手の全体を見る
  2. 手のひらと指の状態を見る
  3. 手相(手の線)を見る 


手相(手の線)も、太い線(生命線、感情線、知能線など)細かい線(結婚線、財運線など)の順で見ていきます。

そして、手全体・手のひらと指の状態で、その方の半分以上の傾向が分かるともされているのです。
しかし日本では「この細い線は…」と、細かい線にフォーカスする方が多いですね。

 

手相術の種類

このように手相術は、歴史背景や国民性の影響を受けて紀元前から進化してきているとも言えるでしょう。
手相術には、以下のような種類があるという説が残っています。

  • 西洋手相学
  • 東洋手相学(中国手相学/台湾手相学)
  • インド手相学
  • 北欧手相学
  • ジプシー手相学
  • 日本手相学  ほか


日本手相学も独自の進化を遂げていると考えられているようです。 

○○線と名付けられたたくさんの線があるのは、どうやら日本の手相占いだけのようです。

手相はあなた自身の姿である

日本の手相占いの起源、西洋手相学の歴史を紐解くと、単に未来予知に留めるにはもったいない情報を手が教えてくれていることが分かります。


生理学・解剖医学の世界では、指と脳が繋がっていると立証されているようです。 

このことから、手に現れる現象(手相)は自分の脳が作り出していると言えるのではないでしょうか。

脳はその人の司令塔。 

目には見えない脳からの指令を、目に見える形で表しているのが手相だと言えるでしょう。

 

 

おわりに

あなたの周りの人と手を比べてみてください。 

手の線(手相)のみならず、手の形、指の長さ、指先の形状、爪の大きさ、全く同じ人は一人といないでしょう。 

 

そこには、あなたの真の姿が如実に表されているのです。

 
 コラムニスト情報
寺島みさお
性別:女性  |   現在地:東京都台東区  |   職業:手相学研究家/家族療法カウンセラー/手相講師

東京都台東区台東4-2-4 勝部ビル102
一般社団法人HASTA手相学研究所 代表理事
手相学研究家・家族療法カウンセラー

手相占いの基礎を本格的に習得後、独学で西洋手相学や東洋手相学の原書文献などから、手相学という「哲学」にアプローチし、心理を読む手相、カウンセリングツールとしてのHASTA手相学を確立。
手・指・手のひら・手相など、手をあらゆる部位から分析することで、単なる未来予知ではなく「自分を生きる」指針としての手相活用術を発信している。
一方で、家族療法カウンセラーとして、子育て支援や人財育成事業を展開。赤ちゃん・子ども手相鑑定、親子手相鑑定でお子さんの心と資質を読み取り、親子関係等、人と人との価値観の違いや資質を引き出す事で、コミュニケーションサポートを行っている。

現在は、東京都台東区(大江戸線新御徒町/JR御徒町)を拠点に、カウンセリングの個人セッションをする一方、手のひらの線(手相)のみならず、手の特徴、指の特徴からも人の傾向を読み背中を押すことのできるカウンセラーを養成する手相講座やコミュニケーションアドバイザー、自己実現アドバイザー等の講座を開催している。

ホームページ http://hasta-tesou.com
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