イギリスでヴィンテージ・アンティーク食器を手に入れよう!カーブーツセール・マーケットの楽しみ方 (1/2)

執筆者: Lady Masala
はじめに

ヴィンテージ食器との出会いはまさに一期一会です。

 

週末ごとに開かれるカーブーツセールに出かけることには宝探しのような楽しさがあります。

アンティークやヴィンテージマーケットを散策すれば、雑誌でしか見たことのなかった憧れの食器にめぐり会えるかもしれません。


ロンドンには、リーズナブルな値段でヴィンテージ食器を揃えることの出来る穴場がたくさんあります。

今回は、そのとっておきの場所、買い方のコツなどをご紹介します。

カーブーツセール(蚤の市)

古いものを大切にするイギリス人は蚤の市が大好きです。週末には必ずどこかで蚤の市が開かれます。


イギリスでは、蚤の市のことをフリーマーケットではなく、カーブーツセールと言うのが一般的です。

イギリス英語では車のトランクのことをブーツといいます。

車で不用品を持ち寄り、トランクに品物を並べて売っていたことから、この呼び名がつきました。

 

カーブーツセールには、入場料を払えば誰でもバイヤーとして入場できます。

もちろん、出店料を支払って、セラーとして参加することも可能です。
カーブーツセールのストールは、以下の3つのグループに分けられます。

 

ディーラー

ディーラーさんのストールは、ショップのような豊富な品ぞろえと、見栄えのするディスプレーが特徴です。
他のストールより少しお値段が高めですが、まとめ買いをするときなどは、値引き交渉をしてみましょう。


ディーラーさんたちはプロだけあって商品に関する知識が豊富です。

知りたいことがあれば遠慮なく質問しましょう。

「買う予定はないので」と、尻込みする必要はありません。

何も買わなくても、値引き交渉が決裂して手ぶらで帰ることになっても、心配はいりません。

彼らにとってはそれも商売のうち。楽しい時間をありがとうと、笑顔を見せてくれるはずです。

ハウスクリアランス

身寄りのないお年寄りが亡くなった後などに、家財道具をまとめて処分してくれる専門の業者がハウスクリアランスです。


彼らは、商品をダンボールにつめたまま地べたに置くことが多いので、そのストールは、一見するとゴミの山です。

しかし、注意深く見てみると、きらりと光るお宝が紛れていることがあります。


ただ、キャニスターなどの品物を手に取ってみると、中にヴィンテージ状態の砂糖が入っていたりすることがあります。

また、ダンボールの中に家族写真や個人的なものが紛れていたりすることもあり、抵抗がある人もいるかもしれません。

商品の値段がびっくりするほど安いので、細かいことには目をつぶります、という人にはお勧めです。

一般家庭

ほとんどのストールでは、家庭の不用品を売っているので、ヴィンテージ食器を扱っている確率は非常に少ないです。


狙い目なのは、お年寄りのストール。または、物置や遺品の整理をしているストールです。

おじいちゃん、おばあちゃんの代に使われていた古い食器がゴロゴロなんていうこともあるのです。

 

しかも、彼らにとっては、古いだけの品物はただのガラクタ。持ってけ泥棒と言わんばかりのお値打ち価格で譲って貰えることもしばしばです。

 
ロンドンのカーブーツセール情報

ロンドンで開催される主なカーブーツセールは以下の通りです。

 

  • Battersea Boot Sale

401 Battersea Park Road, London, SW11 5AP
日曜日 11:30-12:00(ディーラー),13:30-17:00(一般)
※ディーラーの時間帯は入場料が高くなりますが、一般の方も入場できます。
http://www.batterseaboot.com/

  • Wimbledon Car Boot Sale

Wimbledon Stadium, Plough Lane, London, SW17 0BL
10:30-14:00(水曜日), 6:30-13:30(土曜日), 7:00-13:30(日曜日)

  • Chiswick Car Boot Sale

Chiswick School, Burlington Lane, London, W4 3UN
毎月第1日曜日(1月を除く) 8:00-13:00
http://chiswickcarbootsale.com/

 
 コラムニスト情報
Lady Masala

旅行とマーケット・蚤の市めぐりが大好きな庶民派ロンドナー。
コレクションのヴィンテージ食器を眺めている時に幸せを感じます。

ロンドン発 -庶民的生活-
http://workingclass.blog109.fc2.com/

Travel.jp「たびねす」にてガイド記事執筆中
http://guide.travel.co.jp/navigtr/707/

 

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