豆乳&ナッツのお味。スペイン・バレンシアの人気ドリンク「オルチャータ」のすすめ
オルチャータは、大麦を使用した冷たいドリンクで、大麦を意味するラテン語からその名前がつけられました。
スペインをはじめとし、中南米やカリブなどのスペイン語圏では一般的な飲み物です。
現在スペインでは、大麦ではなく主原料はキハマスゲ(カヤツリ草の一種でチュファという)の地下茎。
この植物をすり潰した絞り汁に、水、砂糖もしくはハチミツを加えて作られるのがオルチャータ・デ・チュファ(horchata de ohufa)と呼ばれるものです。
通常スペインでオルチャータといえば、このチュファを原料とするものを指します。
このヘルシーな冷たいドリンク、オルチャータは、スペインの南のバレンシアが有名。
バレンシアの旧市街には、歴史敵にも由緒のあるBAR(カフェ)があり、ここでは作りたてのオルチャータを飲むことが出来ます。
白っぽいミルク色をしており、牛乳のようなまろやかな味でちょっと独特の香ばしさが感じられます。
豆乳&ナッツといった感じでしょうか。
独特の味で、ちょっとクセがあるので、最初は慣れないかもしれませんが、一度この味に馴染むと癖になるよう。
豆乳好きな方にはぜひお勧めします。
本場バレンシアに行ったら、ぜひ一度試してみたい飲み物ですね。
オルチャータの発祥の地であるスペインには、イスラム人達によって伝えられたといわれております。
イベリア半島がイスラム王朝に支配されていた時代の8~13世紀頃に、チュファからオルチャータを作る技法が伝承されたようですが、特にバレンシア地方はチュファの有名な産地であり、バレンシア名物としてオルチャータ専門のBARもあります。
夏には氷を入れて、冷やして飲む定番ドリンクとなっています。
また、フローズンにしてシャーベットにしたり、スープなどのお料理にも使用されます。
日本ではまだ知名度が低く、スペイン料理やメキシコ料理の店にもほとんど置いていません。
オルチャータに合う甘い菓子パンは、ファルトンといい、バレンシア人は必ずといって良いほど一緒に注文します。
グラニュー糖のかかった細長い揚げパンですが、オルチャータに浸して食べるのが通の食べ方。
店にもよりますが、オルチャータは2~3ユーロ、ファルトンは1本1ユーロ前後です。
バレンシア駅前には、オルチャータ通りという名前の通りがあり、その名のごとくオルチャータを飲めるBARがたくさんあるので、色々と試してみるのも楽しいかも。
その中で自分に一番合うオルチャータを見つけて下さいね。
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