自転車事故で莫大な損害賠償金!?正しい交通ルールと安全運転のマナー
最近、対歩行者の自転車事故で、数千万円単位の賠償金が課せられるというニュースを見かけるようになりました。
賠償金の問題を別にしても、事故はできる限り避けたいものです。
そこで今回は、自転車で安全に走るための方法を考えたいと思います。
2008年に神戸で起きた、小学生の自転車による対歩行者の事故。
9500万円の賠償金の支払いが命じられました。
いくら何でも、自転車でぶつかっただけで、こんなに支払うのは理不尽だと思う人も多いかもしれません。
しかし、そのような印象は、自転車を歩行者の仲間だと考える誤解からきていると思われます。
道路交通法では、自転車は自動車やオートバイと同じく「車両」の一種だとされており、刑事上の責任も他の車両と同等です。
そう考えれば、高額賠償も理不尽ではないと思えるでしょう。
自転車は法律上「車両」に分類されているため、歩道ではなく車道を走るのが原則です。
車道を走れば、対歩行者の事故の危険は大きく下がりますし、速い速度で移動することができます。
車道を走るのは恐いと思う人も多いかと思いますが、きちんと交通ルールを守って安全運転を心掛ければ、意外と危険はありません。
慣れれば、子供が走り回っていたりする歩道よりずっと安全だということを実感できると思います。
自転車通行可の標識がある場合や、運転者が子供や高齢者の場合などは、歩道を通行することができます。
大通りにある歩道は、大体、自転車通行可だと考えていいでしょう。
しかし、自転車が歩道を走る場合は、歩行者保護のために徐行が義務づけられています。
徐行と言うのは、速くても時速10キロ以内で、ゆっくり目のジョギング程度の速度。
そんな速度では自転車の意味がない、と思う人もいるかもしれません。
しかし、自転車が車両の一種である以上、その価値が発揮できるのは車道だ、というのは理に叶っているでしょう。
車道の方が安全とは言っても、交通ルールを守らなければ危険に変わりはありません。
車の免許を持っている人は良いですが、そうでない人は、各都道府県の警察のホームページなどで交通ルールの基本を確認しておきましょう。
不明な点があったり、走り方が分からない場所がある場合は、最寄りの交番で聞くのも一つの方法です。
安全運転のためには、必要に応じて周囲の状況を確認することが非常に重要です。
特に、歩道から車道に入る時、路駐の車などを追い越す時などは、必ず振り向いて後方確認をしないといけません。
また、交差点では、対向車が右折しようとしていないか、左右から車が来ていないかなどに気を配る必要があります。
必要に応じて減速・一時停止をすることも、とても大切です。
一時停止の標識がある場合や、赤信号の場合にそれらに従うのは当然ですが、交差点や路駐車の追い越し時などは、周囲の確認と合わせてゆっくり慎重に進むようにしましょう。
この「周囲の確認」と「減速・一時停止」は、事故を防ぐためには非常に重要です。
決して怠らないようにして下さい。
自転車というのはとても便利で楽しい乗り物ですが、一歩間違えれば人の命を奪う凶器にもなり得ます。
自転車が「車両」の一種だという自覚を忘れず、交通ルールを守り、常に安全運転を心掛けるようにしましょう。
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自転車旅行大好き人間で日本中を走り回っています。自転車旅行ノウハウサイト「自転車旅行に行こう!」も運営中。
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