ピアノ演奏をスムーズにする指ケア方法!鍛え方と練習方法

執筆者: 小川 瞳 職業:ピアニスト
はじめに

こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
今回はピアノ奏者の指ケア、鍛える方法というテーマです。

 

指はピアノ演奏にとって最も大切

ピアノを弾くにあたって最も大切なものは指です。
怪我をしないように細心の注意を払うわけですが、それ以外に私は、特にケアをしていません。


ただ、指というのは日常的によく使わざるを得ない場所なので、常に「指が危険ではないか」ということを意識して生活しています。

 

楽譜をめくる際も注意が必要

例えば、紙による傷は意外と深くなってしまうことが多いため、楽譜のページをめくる際も気をつけるようにしています。


たまにコンクールで、ピアノの鍵盤に血がついていることがあります。
練習の際に傷を負ってしまうこともありますが、受験票の端で指先を切ってしまうこともあるそうです。


ピアノを弾いていると、指先には力が入りますから、傷が開いてしまうのですね。

 

日常で出来る対策
手の乾燥を防ぐ

後は、ハンドクリームをいつも欠かさないようにしています。
手が乾燥していると、鍵盤の上を指が滑ってしまいやすいからです。

 

指や手の体操は欠かさない

それから常に手を柔軟に動かしています。
長時間の移動中など、あまり手を動かさないと、こわばってしまったり、むくんでしまったりしやすいものです。

指の訓練や、ピアノがない環境のときに指を動かす器具も販売されています。
自分の手に合わせて作ることが出来たり、トレーニングの方法がしっかりと解説されていたりするので、興味のある方はチェックしてみて下さい。

 

 

 

関節の形を整えることも大切

ピアノを弾く指の形として、第一関節がへこんでしまうのは良くありません。
指が敏捷に動かなかったり、打鍵が鈍くなってしまうので、音の質が悪くなってしまうのです。

だから常日頃から、指先を意識して、関節をしっかりと良い形のまま保持する習慣をつけると良いでしょう。
第一関節、第二関節、第三関節、それぞれ硬くして、へこまないように気をつけることが大切です。

 

指を鍛える練習曲、ハノン

指を鍛える方法としては、やはりハノンという練習曲が有効だと思います。

単純な音楽ですが、しっかりと学ぶことで、指の筋力をつけることが出来ます。

難しいパッセージにつまずいた時、そのパッセージを繰り返し練習することも大切ですが、ハノンなど指のための基礎をおさらいし直すことも有意義です。
その方が返って難しいパッセージを弾くことにも早道で、指の筋力が上がれば他のパッセージにも応用出来ます。

 

おわりに

私は毎日必ずハノンから練習を始めます。
ハノンは指の準備運動としても最適なので、どんな時でも欠かさずに弾く曲集です。

ピアノを弾くのは好きだけれど、指のことを普段あまり意識していないという方は、是非参考にしてみて下さいね。

 
 コラムニスト情報
小川 瞳
性別:女性  |   職業:ピアニスト

ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/

小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8