編み物の編み目がゆるい、きつい!かぎ針編みの失敗しない編み方とコツ
棒針ほど顕著に差は出ませんが、かぎ針編みにもやはり「きつい・ゆるい」があります。
かぎ針編みは、糸を往復して重ねるので手加減によって板のように分厚い編地になってしまったり、一段の高さがあるのでゲージが狂うと寸法が10㎝以上変わってしまうこともあります。
棒針と同じく、糸の引き加減によることも多いのですが、今回はかぎ針でよく見られるケースをご紹介したいと思います。
長編みによく見られるのが、編み目の足が短くなってしまうケースです。
かぎ針編みでは、各段の編み始めに「立ち上がり目」と呼ばれる目を編みます。
これは、段の最初にいきなり長編みを編んでも、目が潰れてしまい本来の高さが出ないため、各編み目と同じ高さを想定してくさり編みを編みます。
- 細編み: 1目
- 中長編み: 2目
- 長編み: 3目
- 長長編み: 4目
長編みの高さはくさり編み3目分、そのうち足の部分はその3分の2にあたります。
最初に目を拾って糸を引き出す際に細編みと同じ手加減で編んでしまうと、くさり目一目分の高さにしかならないため、編み目が短くなりゲージが詰まってしまいます。
足長のバランスの良い長編みにするには、自分の感覚でちょっと長すぎる?と思うくらい長めに糸を引き出して編んでみてください。
長すぎると思うくらいの手加減で標準的な長編みの高さになり、「短足」解消となります。
反対に、編み目の頭だけが大きくなって編み進むにしたがって編地がゆるくなるケースもあります。
これは、かぎ針を動かしているうちに最初にかかっていた編み目が少しずつ引っ張られてゆるんでいることに気づかず、そのまま編んでしまうことが原因です。
編むときはあまり大きくかぎ針全体を動かさず、針先だけで操作する意識を持つと徐々に慣れて行き解消します。
意図的に糸を引いて編み目を引き締めようとすると、逆に編み目が締まりすぎてきつくなってしまうので、針先の動きで調節するように心がけましょう。
また、土台になるくさり編みがきついため、逆に編地側がふくらんで見えてしまうこともあります。
いわゆる「頭でっかち、尻つぼみ」状態です。
くさり編みは手早く編める分きつく編んでしまいがちなので、ふっくらとゆとりをもって編むように心がけると、バランス良くなります。
かぎ針は初心者の方がまず取り組まれることが多いかと思いますが、最初に綺麗に編める癖をつけておくと、どんどん世界が広がります。
ご紹介したワンポイントで、もっと楽しく自由に編物を楽しんで下さいね。
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北欧のデンマークの手芸学校で自由な編物の発想に感動して帰国しました。
横浜市の自宅で編物教室を開催しています。
カリキュラムを決めず、それぞれが編みたい物をお持ちいただきアドバイスする形で、現在月5回(火曜、水曜、木曜、土曜2回)教室開催しています。
2012年より東急セミナーBEたまプラーザ校にて「ニットカフェ♪」講師を担当。
2011年からオリジナルの作品作りも始め、イベントへの出品や委託販売を開始しました。
ホームページ(http://home.e06.itscom.net/emu/)では作品も詳しく紹介してます。遊びに来てくださいね☆
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