飼い主とお揃いのペットごはんレシピ。「ドッグパエリア」の作り方
ペット食育協会認定・ペット食育指導士® ちゃぞの のりこ です。
今回は、パエリアのご紹介です。
よく犬や猫に魚介類を与えてはいけない、などといわれていますが、どうして犬や猫に与えてはいけない食材といわれているのか少し考えていきたいと思います。
まず、生の魚介類にはチアミナーゼというビタミンB1を壊す酵素が含まれているためビタミンB1欠乏症になり、猫に与えると俗にいう『腰が抜ける』という症状がでるといわれています。
ですが、チアミナーゼは酵素ですので加熱調理をすることにより失活してしまいますから食べさせても問題はないということになります。
また、生の魚介類を少量食べてしまったからといって、突然大変な事態になることはないものです。
加熱したイカは消化が悪いので犬や猫に与えてはいけないとよく耳にしますが、イカの消化率は(全国いか加工業共同組合調べ)90%以上と高く、イカも元を正せば動物性のたんぱく質ですので、必ずしも絶対に消化が悪いとは決めつけられません。
偏った与え過ぎは、どの食材であっても良くはありませんが、魚介類はタウリンなど猫にとっての必須アミノ酸を多く含みますので《与えてあげたい食材》のひとつといえます。
人間のように咀嚼せず、ほぼ丸飲みをする犬達は弾力のあるイカを喉に詰まらせる可能性もありますので、飲み込みやすいサイズに切ってあげると良いと思います。
私達もそうですが、生き物全てに個体差がありますから「絶対」はありえません。
加熱したイカをうまく消化できない犬や猫達もいて普通なのです。
そのような場合は「無理に与えない」という選択肢を飼い主様が持っていらっしゃるといいと思います。
イカを煮てできたスープにも栄養は溶け込んでいるので、不安だな…と思われる場合はイカの身を取り出してそのスープを与えてあげるのも一つの方法です。
これらのことから、加熱をすれば『ビタミンB1欠乏症になるかも知れない』といわれている魚介類も安心して食べさせてあげられますし、熱を加えるとかたくなる為消化が悪いと言われているイカも胃酸で消化されやすい動物性たんぱく質であるということがお分かりいただけると思います。
そして、生き物には個体差があります。
どうしても合わない子がいる場合は栄養の溶け込んでいるスープを活用されると良いですね。
飼い主様の悩み、不安が少しでも軽くなるお手伝いになれば嬉しいです。
今回は魚介類を使った「パエリアのお揃いご飯」のご紹介です。
- 米…1合
米は洗わずに使います。
気になる方は無洗米がおすすめです。
- 水…180g
- 鶏肉…100g
- 冷凍剥きあさり…50g
- ロールイカ…50g
- エビ…200g
- にんにく…ひとかけ
- 赤・黄色パプリカ…50g
- 椎茸…30g
- 舞茸…30g
- オリーブ油…大さじ2
- 塩…ひとつまみ
1.にんにくはみじん切り、椎茸、赤・黄色パプリカは細切りにし、舞茸は食べやすい大きさに割いておき、鶏肉、ロールイカは食べやすい大きさに切ります。
海老はよく洗っておきます。
2.土鍋にオリーブ油とにんにくを入れて火をつけます。香りがし始めたら鶏肉を入れ表面が白くなったら米を入れ透き通るまで炒めます。
3.米が透き通ったらロールイカ、剥きあさりを加え軽く炒めます。
4.土鍋の中で米と材料が馴染んだら椎茸、舞茸を加え水とターメリック、塩を加え軽く混ぜ合わせます。
5.グツグツいい始めましたら赤・黄色パプリカを色どりよく並べ海老をのせ蓋をし15分中火〜弱火の間で炊きあげます。
6.炊きあがりましたら火を止め5分蒸らして出来上がりです。
7.炊きあがったパエリアをワンちゃん用に取り分け、海老の頭と殻を剥いて冷めてから食べさせてあげてください。
ブロッコリーとにんじんを飾ればバランス良いご飯になります。
彩りにパセリを盛り付け、ワンちゃん用も、飼い主様用もレモンをキュッと搾ってどうぞ。
魚介類は、犬や猫に「絶対に」与えてはいけない食材ではない、必ずしも消化の悪い食材ではないことがお分りいただけましたでしょうか?
ガッツリと味付けをしなくても魚介類などの素材から、とても美味しい栄養がたっぷり溶け込んだスープが出るので飼い主様とのお揃いご飯に最適なお料理だと思います。
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