面接前に合否が決定!?企業の面接官がチェックしている、就活生の意外なポイントとは
こんにちは、マナー講師の峯苫由布子です。
人の印象は一瞬で決まり、その印象の半分以上は視覚からの情報です。
顔の表情・立ち姿・歩き方・目線・身だしなみ・雰囲気等、第一印象の良さは社会人として求められる要素の一つであり、幸運を呼び込む強みにもなるでしょう。
今回は、面接官の立場から、第一印象をどこで見ているのかをお伝えしていきます。
2016年卒業予定者より、学部3年の3月からの採用案内会社説明会が解禁となります。
大学内にて、会社説明会が内々に行われているところもあるようです。
学生の皆さんは、受ける会社を選定するつもりで参加しているのかもしれませんね。
では、企業側はどうでしょう。
良い人材と思われる学生には、いち早く声を掛けたいと思っているのが本音ではないでしょうか。
そこでは、下記の一例を含め、全てを見られているという事を意識しましょう。
- 説明会会場への入り方
- 受付での立ち居振る舞い
- 書類の受け取り方
- 話しの聞き方
- 質疑応答の話し方
実際に、就職説明会を開催していた方からは、学生の帰る背中をチェックしていたと聞きました。
なぜなら、背中にはその方の全てが表れているからです。
椅子から立ち上がって帰る背中まで、しっかりと意識をして気を抜かないように気を付けましょう。
社会人から見ると、就活中の学生はすぐに分かります。
その就活生が、たまたま同じ電車に乗り、同じ駅で降り、同じ会社に入っていったその人は、その会社の重役だった。
そんなことが起こらないとは言い切れません。
こんな実例がありました。
筆記試験の休憩時間、禁煙の場所で煙草を吸っていた学生に、たまたま通りかかった女性が「ここは禁煙ですよ」と注意をしました。
その学生は、謝らずに煙草を消さなかったそうです。
女性は、筆記試験の教室担当の一人でした。
沢山ある試験会場なのに、担当の教室に入ってすぐにこの学生を見つけたそうです。
もちろん面接シートにはその旨のチェックが入っていました。
他にも、スクールゾーンになっている小さな交差点でのこと。
子供達も通る朝の時間帯、車が来ていないからと信号無視をして横断し、面接会場に急ぐ学生達。
その横には、青信号を待つ面接官が居合わせていたそうです。
こういった行動には、社会的倫理観が問われてしまいます。
朝、家を出る時から、その企業に働きに行くつもりで、然るべき責任ある行動をしてみませんか?
その企業の名前を背負うのが社員の責任です。
企業は、そんな社員を求めています。
綺麗な姿勢で真っ直ぐ前を向き、歩いている時も電車の中も、感じが良い振る舞いに気を付けます。
会社に入れば気持ちの良い挨拶をしましょう。
日頃の態度は、付け焼刃では身に付かないものです。
大勢の面接をする面接官には、その場限りの態度は見抜かれてしまいます。
就職を意識したその時から、社会人にふさわしい立ち居振る舞いができているのか、自分自身を客観的に見つめる癖をつけましょう。
実は、面接会場の扉を入った瞬間に、合否の判定がかなりの割合で決まっています。
どこを見られているのでしょうか。
扉を開けて姿が見えた瞬間の、表情、特に気になるのが目線です。
下を向いたり、目線でカバンを置く場所を探したりせず、面接官を全体的に見て微笑みながら「失礼致します」とお辞儀ができたら好印象です。
名前を名乗り「よろしくお願い致します」と明るく聞き取りやすい声で言います。
ぜひ、下記を意識しながら、自身の振る舞いを動画に撮って練習をして下さい。
- 姿勢
- 顎の高さ
- 目線
- 表情
- 声の大きさ
- スピード
ここで好印象を与えなければ、話は聞いてもらえません。
部屋に入る足の進み方に、意欲ややる気を感じます。
姿勢良く、しっかりと足を進めましょう。
すり足やちょこちょこ歩きは、子供っぽさややる気のなさを感じてしまいます。
スマートな座り方
「お座り下さい」と声を掛けられたら、椅子の左側から座ります。
座面の横に姿勢良く立ち「失礼致します」と言って、椅子の前に右足から横に出して左足を揃え、腰を掛けます。
女性はスカートを気にし過ぎて、後ろを振り向いたりしないようにしましょう。
座った時も、口角をしっかり上げて微笑んでいられるように心掛けて下さい。
面接官が見た瞬間、その会社の制服で明日から仕事に来ても良いと感じられる印象を与えられたら、あなたの第一印象は合格です。
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