空港の顔!人気の「グランドスタッフ」になるには? 勤務体系はシフト制。
空港で働く「グランドスタッフ」のお仕事 第2弾!募集資格や勤務体系、仕事内容に加え、豆知識と専門用語・略語も紹介。航空業界に憧れを抱いている人や、興味を持っている人は、目指してみては?
以前、グランドスタッフの仕事について説明しました。
大きな反響がありましたので、もう少し詳しくご紹介しましょう。
●関連コラム
【空港で働く】「グランドスタッフ(GS)」の仕事とは?大変だけれど楽しい、ターミナル接客業務の世界
客室乗務員、グランドスタッフとも凛とした制服でキマっていますよね。
客室乗務員は、常に女性の憧れの仕事(今は女性だけの仕事とは限りませんが…)の上位にあがりますが、実は、グランドスタッフも客室乗務員に負けないほど人気です。
2017年9月の中高生の職業人気ランキング(13歳のハローワーク)では、客室乗務員より人気の職業となっています。
航空会社が直接採用を行うケースもありますが、最近は航空会社の関連会社が採用を行うケースや、空港によっては、専門の派遣会社に登録して働くといったケースがあります。
国内の大手2社(ANA、JAL)の場合は、旅客業務を担う専門のグループ会社で採用を行っています。
募集資格として、主に次のようなものが掲げられています。
- 学歴(大学院、大学、短大、専門学校卒)
- 勤務条件(シフト勤務)
- 住居(空港に通える一定範囲に居住が可能か)
- 英語能力
なお、英語力も大事ですが、美しい立ち振る舞いや、正しい日本語や敬語が使えることも重要と言えます。
さて、グランドスタッフの仕事内容は、以前のコラムでもご紹介しましたように、大きく分けて「カウンター業務」、「搭乗・到着案内業務」、「事務所内でのバックオフィス業務」、「ラウンジ業務」に分かれます。
では、勤務体系は、どのようになっているのでしょうか?
一例として、羽田空港の場合を挙げますと、国内線は定期便の就航に合わせて5:00~24:00まで、国際線は24時間オープンしているため、グランドスタッフの勤務はシフト制となります。
早朝の便に合わすため、未だ公共交通機関の運行がない時間に出社ということもあるそうですよ。
やはり、接客の仕事ですから、お客様から叱責やクレームを受けるときもあります。
機内で不快な思いをされたお客様が、飛行機を降りてから、地上にいるグランドスタッフに対して怒りをあらわに…といったケースもたまに見られます。
そんなお客様の対応も、仕事の一つです。
でも、お客様が「ありがとう」と笑顔で言ってくれるのが、とても嬉しい瞬間だそうですよ。
どんな仕事もそうですが、教える人教えられる人、そんな関係が存在しますね。
ある航空会社では、入社後の新人教育を担当する先輩を“ママ”や“パパ”と呼ぶ習慣があります。
そして、実際に現場でミスをやらかすと「あなたの“ママ”は誰?」と聞かれることもあるそうです。
ちょっと怖そうですね。
国内の航空会社では、グランドスタッフを細かく分け「KI」と「KD」という呼び方を頻繁に使います。
一体なんのことやらですが、KIは国際線のグランドスタッフ、KDは国内線のグランドスタッフを意味します。
この"K"、実は空港の“K”!
"I"は国際(International), "D"は国内(Domestic)の頭文字ということなので、KIとKDは、日本語と英語を組み合わせた不思議な呼称ですね。
以前のコラムでもご紹介しましたが、今回も引き続きグランドスタッフの専門用語・略語をご紹介します。
なお、ここでご紹介する専門用語・略号は、ANAで使われている専門用語・略語ですので、他社の場合異なる場合があります。
繋がりではありません。乗り継ぎのことです。
特別旅客料金。
荷物用として、1席余分に確保する場合に必要になります。
楽器など持ち込む際に利用できます。
スパイみたいな言葉ですが、旅行会社を意味します。
苦情ではありません。
飛行機の預け荷物の引替証のことです。
飛行機の預け荷物が紛失することです。
発券航空会社が、同一路線を飛んでいる他の航空会社の便に振り替えることです。
ただし、LCC等の格安航空券は、エンドース不可の可能性が高いので要注意です。
皆さんが旅の最初に出会う、航空会社のグランドスタッフの世界。
彼女たちの「行ってらっしゃい」の一言が、これからの旅立ちを心地よくさせてくれますね。
航空業界に憧れているなら、グランドスタッフになることも検討してみてはいかがでしょうか?
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