こんにちは。季節の食養生研究家、石田よしみです。

この時期は、朝晩の冷え込みはあるものの日中は爽やかな風が吹き、街には花が咲き誇る、気持ちの良い季節というイメージが強いかもしれません。

しかし、体は楽に感じているのですが、環境変化も手伝い、落ち着きのなくなる季節でもあります。

この時期は気温上昇と共に、新陳代謝が活発になります。

また暖かい風が舞い上がる事で、心も舞い上がり、ふわふわしたり、イライラしたり、心の落ち着きが無くなりがちになるのです。

そんな時、漢方をベースとした薬膳では、心を落ち着かせる作用のある食材や、イライラなどの感情を司る肝の働きを穏やかに導く食材を食べる事が、大切だと教えられています。

• あさり
• 牡蠣
• しじみなどの貝類
• ウーロン茶
• ジャスミン茶
• ワイン

これらは、不眠や精神不安などを改善する働きがあります。

• セロリ
• クレソン
• せり
• 菊花
• トマト
• ピーマン
• なずな

香りの野菜類が多く、のぼせや、怒りっぽいなどの症状の緩和になります。

ちなみに現代栄養学においても、セロリの爽やかな香りの成分には、リラックス効果がある事が分かっています。

あさりとワインには心を落ち着かせる働きがあり、セロリには感情を穏やかに保つ作用があります。新しい環境で気を張った日の夕飯や、大事なプレゼンの前の食事などにお勧めです。

また、葉の部分が余ったら束ねて入浴剤がわりにお風呂に入れれば、リラックス効果も期待出来ます。

• あさり…200g（砂抜き）
• セロリ…1本
• 白ワイン…大さじ2
• オリーブオイル…大さじ1
• 塩…少々

葉の部分を捨てずにとっておくと、盛り付けの時に利用できます。

塩で味を整えてから皿に盛りつけ、お好みでセロリの葉を飾りましょう。

気持ちが舞い上がり、ふわふわしたりイライラする季節。

リラックス食材を食べて、心穏やかに、元気に過ごして下さいね。