中華料理で知っておきたいテーブルマナーとお作法12選

執筆者: 中村朋美 職業:フリーアナウンサー
はじめに

こんにちは、フリーアナウンサーの中村朋美です。

 

中国では、食卓を囲んで楽しく食事をすることを大切にしています。
香港では、休日になると家族が集まって中華料理の円卓テーブルを囲み、とにかく途切れない会話を楽しみ、家族の絆を確認する光景が日常です。

 

親しい人達が楽しく食事ができる気遣いについて触れながら、中華料理のマナーについてご紹介します。

 

 

円卓での席次

席次は、入り口から最も遠いところが上座で、主賓が座ります。

 

主賓から左回りに2番・3番、真ん中に4番・5番、左側に6番、向いに7番、ドアに最も近い場所が8番の下座になります。

 

お料理の取り方

食事は、前菜~メイン~点心(デザート)の流れになります。

食事時に覚えておきたいマナーは以下の通りです。

 

円卓は、時計回りに回す。
料理を取り終えたら、隣の方へ円卓を回す。
必ず座ったまま、各自で取り分ける。
テーブルの全員が取り分けてから頂く。
一皿に一つの料理を取り分けるようにする。
取り皿は何枚でも使ってもOK。

 

 

小皿は手に持たない

日本料理では小皿を手に持って頂きますが、中華料理では、小皿をテーブルに置いたまま取り分け、頂きます。

 

麺類にはれんげも使う

麺を食べる時は、お箸を右手に、れんげを左手に持ち、麺をれんげで受けながら食べましょう。

 

食べ終えたお皿は…

日本料理ではお皿に傷がつくため、器を重ねることはしません。

しかし、中華料理ではお皿を重ねても大丈夫です。

 

ただ、円卓の上には大皿・急須・調味料を置きますので、重ねたお皿は円卓の上には置かないようにします。

 

中華料理に欠かせないお茶

中華料理に中国茶は欠かせません。

烏龍茶やジャスミン茶、プーアール茶、鉄観音茶などから好みで選び、食後ではなく食事中に頂きます。

 

なお、お喋り好きな中国人が、会話を止めずに済む、お茶に関するマナーがあります。

 

 

お茶を注がれた時のジェスチャー

お茶を注がれた際は、机の上を軽く叩き「ありがとう」の意を表します。

 

お茶のお代わりが欲しい時は

急須の中のお湯がなくなった時、急須の蓋をずらしておくことが「お湯を下さい」のサインになります。

 

おわりに

中華料理には、四川料理・上海料理・北京料理・広東料理など沢山の地方料理があります。

 

いずれにしても、細かいことは遠慮をせずに楽しみましょう。

テーブルクロスやナプキンは、汚して(食事が美味しかったの意味)も大丈夫です。

 

仲間と会話を弾ませながら頂くことが、中華料理の一番の楽しみかもしれませんね。

 
 コラムニスト情報
中村朋美
職業:フリーアナウンサー

鹿児島テレビ放送株式会社でアナウンサーとして勤務後、独立。
「office中村朋美」を設立し、フリーとなる。
司会業・タレントトークショー・シンポジウムコーディネーター。
その場に即した好感の持てるしぐさや言葉づかい、コミュニケーション力アップのためのセミナー講師を務める。
おしゃべりレッスン塾「エレガンスサロンとも塾」主宰。

 

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