お中元を風呂敷で包んでプレゼント。図解付き「平包み」の包み方 (1/2)
「季節の和菓子と楽しむ日本茶サロン」主宰・日本茶アドバイザーが、お世話になっている方やお稽古事の先生などへのお中元の品の選び方、渡し方のマナーなどを紹介。
こんにちは、「季節の和菓子と楽しむ日本茶サロン」主宰・日本茶アドバイザーの柳澤ゆり子です。
最近はインターネットで注文して全国の銘菓や旬な食材がどこへでも簡単に送れる時代になりました。
便利な時代になり、大変喜ばしいことではありますが、やはり直接お届けするのが一番です。
今回は、お中元の基礎知識と、お世話になっている方やお稽古事の先生などへのお中元の選び方、さらに風呂敷を使った「平包み」の包み方についてお話します。
一年の半分が過ぎた旧暦の6月(現在の7月)の中日である15日頃に、半年間お世話になった方へのお礼をお届けする行事です。
ご先祖様を供養する期間「お盆(正式には盂蘭盆会)」は中国より伝わりましたが、徐々に民間に広まる中で「盆礼」と呼ばれ、お盆の際に進物を届ける様になります。
これが中日の頃に行われたので、今日の夏の贈り物として「お中元」を贈るという贈答習慣になったようです。
東日本では7月初め〜中旬頃、西日本では8月初め〜中旬頃でしたが、最近はいずれも7月初め〜中旬(土用の入り前まで)の期間が一般的な様です。
暑中見舞や残暑見舞としてお届けします。
ネット注文で配送して頂く場合にはメッセージを添えられる事が多いので、ぜひ活用して頂きたいと思います。
もしくは、お届け物が届く頃に、せめてメールするか、電話を入れるのがマナーです。
賞味期限の短いものを送る場合には、特に注意が必要ですね。
受け取れずに腐ってしまったというお話も、よく聞きます。
昔は手土産をお渡しする時の決まり文句として「つまらないものですが…」という言葉を良く耳にしました。
しかし最近は、「美味しいとの評判を聞いたので」「お口に合うと良いのですが」などで良いようです。
へりくだって「つまらないもの」と言うよりも、こちらの方が現代の私達には合っている気がしますよね。
自分で買うには少し高価だけれど、万人受けし、貴重な季節ものがお勧めです。
小分けになっているものなら食べ易く、皆で分けるにも便利ですね。
果実の女王「マスカット オブ アレキサンドリア」を丸ごとひとつぶ使った、贅沢な果実菓子です。
風呂敷で包むなら、最も正式な「平包み」はいかがでしょうか?
サイズによりますが、68㎝程度の絹100%の風呂敷を使うのが一般的です。
では、包み方を順を追ってご紹介します。
のし紙の頭が、左にくるように置いてください。
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