痛い口内炎・ものもらいの原因は「熱」!?中医学から考える予防対処法3選
こんにちは、鍼灸師の西野雅也です。
口内炎はご飯を美味しく食べられないし、ものもらいは容姿にも影響して煩わしいですよね。
どちらも予防できるので、今回はその解説をしたいと思います。
まずメカニズムからですが、東洋医学では、「口内炎」も「ものもらい」も、主に「熱」の症状として現れることが多いと考えています。
体に熱をこもらせると、生じやすいということですね。
熱をこもらせる原因としては、まずはやはり「飲食の不摂生」が挙げられます。
そして「発散不足」。
人間は、熱の発散を主に大・小便と発汗により行っていますので、便秘であったり、職場環境上あまりトイレに行かなかったりするのは、良くありません。
また、運動不足によっても、熱はこもりやすくなります。
精神的ストレスによっても、気のめぐりが悪くなって、結果的に発散が不十分になります。
更に梅雨の時期に、特に口内炎やものもらいが発症しやすい原因としては、「湿気」が関与しているように思われます。
湿気が発散の妨げになっているようです。
汗はかいても、熱を発散させるような汗になっていないというのが私の見解です。
続いて対処法に行きましょう。
発汗による熱の発散を促すには、やはり運動、あるいはサウナもいいですね。
運動かサウナかと言えば、全身の筋肉を使って気のめぐりを良くしながら発散する運動の方がいいですが、汗をかく手段としては、サウナも一つの手です。
おそらくこの時期は、かく汗の量も多くなるはずですし、首筋辺りにモワッとした熱気を感じる汗をかければ、熱も発散されています。
次に食べ物の注意点です。
まず控えて頂きたい食べ物は、油ものです。
ラーメン、焼き肉、揚げ物など、美味しいものに油は付き物ですが、時期によって調節した方が良いということです。
熱と湿が盛んな時期に、熱と湿の塊の様な食べ物に偏れば、体も熱と湿に偏るというのは、1+1=2というくらい明白ですね。
次は積極的に摂った方が良い食べ物をご紹介します。
一言で言いますと、「夏野菜」をしっかり摂りましょう。
ゴーヤ、ナス、キュウリ、スイカなどはいいですね。
これらは体にこもった余分な熱を取り除く作用があります。
特にスイカは強い利尿作用があり、余分な熱と水を捌いてくれますが、冷やす力が強いので摂りすぎには注意しましょう。
以上の様に、しっかりと発散を促してあげることと、飲食を季節の特徴に合わせてうまく調節することがポイントです。
少しのことで、身体はバランスを保ち、口内炎やものもらいで不快な思いをせずに済みます。
頭の片隅に入れておいてくださいね。
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大阪府藤井寺市で東洋医学専門の鍼灸治療院 鍼灸 雅(みやび)の院長をしております。
東洋医学は「あるがままの人間」と向き合う医学。
「人対人」をモットーに、臨床家の道を歩んでおります。
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