トマトは加熱すると効果的♪栄養成分「リコピン」がもたらす美容・健康効能5選
旬の野菜は、シーズンオフ時よりも栄養がたっぷりと詰まっています。
今回は緑黄色野菜の中でも、トマトを取り上げたいと思います。
トマトの旬といえば春~初夏と、秋~初冬。
つまり年中美味しく頂ける野菜の1つです。
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれますが、これは、つまりはトマトが熟す頃になると人々がトマトを食べ、病人が減り、病院に行く人が減り、医者の仕事が減るということ。
それほど、トマトには栄養がたっぷりだということを表しています。
ちなみにトマトは元々観賞用で、最初に食べたのはイタリア人だそうです。
トマトの栄養素で有名なのは、赤い色の成分「リコピン」です。
1日におけるリコピンの摂取量目安は約15mg-20mg。
トマト1個につきリコピンは約7-8mgほど含まれていますから、2つ食べると良さそうです。
さて、このリコピンはどんな働きをしてくれるのでしょうか?
活性酸素を消す抗酸化作用があるため、がんや動脈硬化などを予防します。
身体の錆びつきを予防し、老化を食い止める作用があります。
また、抗酸化作用により血液を綺麗にクレンジングしてくれますので、代謝が促進され、痩せやすい身体づくりにも一役買ってくれます。
ビタミンAを作るβカロテンが豊富で、肌や粘膜の健康を保ち、喉や肌荒れ、風邪予防にもなります。
コラーゲンの生成を促すビタミンCも含まれているため、しみ・そばかす予防や美肌効果も期待できます。
また、ビタミンはストレス緩和にも役立ちます。
食物繊維で腸内を綺麗に整え、自然な排便を促します。
カリウムは体内の塩分を排出する効果を持つので、塩分を摂りすぎてむくみが予想される時などに食べると効果的です。
成人女性における1日あたりのカリウム摂取理想量は、約1600mg。
小さめのトマト1個で210mg含まれています。
トマトジュースやスープにして食べると、効率よく摂取できそうですね。
※他の食べ物でのカリウム摂取量も含め、バランスよく食べましょう。
トマトと一緒に取るとさらに効果的な組み合わせの一例です。
牛肉はたんぱく質を含み、脂肪燃焼に効果的。
リコピンの抗酸化作用と合わせて、代謝促進に効果的です。
モロヘイヤのビタミン、食物繊維所有量は、ほうれんそうの約2倍。
茹でてもミネラル豊富ですので、トマトと一緒に麺類などのトッピングにしてもいいですね。
豆腐に含まれるたんぱく質やイソフラボンによって、ストレスやPMS緩和にも繋がります。
たんぱく質、ビタミンCはストレスによっても大量消費されるため、常に取るよう心がけましょう。
漢方の陰陽論では、トマトは身体を冷やす陰性食品とされています。
そのため身体を温める作用のある塩やスパイスを使ったり、イタリア料理のようにトマトに熱を加えるなど工夫するといいでしょう。
加熱することで、リコピンが2~3倍吸収されやすくなります。
また、リコピンは脂溶性のため、脂や乳製品と一緒に摂取すると効果的。
オリーブオイルとモッツァレラチーズで頂くカプレーゼは、美容にとてもよい食べ物なのですね。
口内炎や歯ぐきの出血の際にはトマトジュースを口に含み、うがいをくり返すという先人の知恵もあるほど、昔からトマトは美容と健康に役立っています。
トマトジュースやプチトマトなども活用し、効率的にリコピンを摂取していきましょう。
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