高級レストランや洋食店でやりがち!食事時の意外なNGマナーと注意点

執筆者: 矢野 誉美 職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ
洋食で間違いやすいマナーは?

こんにちは、マナープロトコール講師の矢野誉美です。


今回は、食事のときやビジネスシーンで、ついやってしまいがちな間違ったマナーについて、ご紹介したいと思います。

 

 

グラスについた口紅は拭かないとダメ?

レストランで美味しいお食事を楽しむとき。

女性なら、綺麗にお化粧をして行くことでしょう。


さて、グラスについた口紅の跡。

みなさんは、どうされていますか?

 

口紅の跡を指で拭くのは、和食や茶道の作法!

実は、カップやグラスについた口紅の跡を指で拭くのは、和食や茶道の作法であり、西洋のテーブルマナーではそのまま放っておいて構いません。

 

どうしても気になるなら、テーブルに着く前に化粧室に行き、ティッシュなどで口紅を押さえておきましょう。

グロスが強い口紅は、特に要注意です。

 

身繕いは、化粧室で

また、お食事の席で鏡を見たり、化粧直しをするのはマナー違反。

身繕いは、必ず食事を終えてから、化粧室でしましょう。

 

なお、香りのきつい香水は、お料理の香りを損ねてしまうので、控え目にしておくのがベストです。

食事中は、音を立てないのがマナー

お食事をするときは、基本的には音をたてないのがマナーです。

スープを飲む音、ものを噛む音、食器同士があたる音など、気を付けたいものです。

 

「乾杯!」グラスをカチンはNG!

よって、乾杯の時も、グラスは目の高さにかかげるだけにして、グラス同士は合わせないように気を付けましょう。

 

 

ゲップが出そうになったら

「音」の観点から見ると、ゲップも失礼にあたります。

そのような場合は、ハンカチやナプキンで口を覆うようにしましょう。

 

万一、音が出てしまったときには、さりげなく謝罪します。

 

「鼻をかむ」のはOK!

ところが、「鼻をかむ」行為はマナー違反ではありません。

お食事中、ぐずぐずさせているよりは、鼻をかんでスッキリさせた方が良いという考えから、と言われています。

海外のお客様とのあいさつ

外国人とのビジネスシーンでは、英語を公用語として使うことが多いため、一般には挨拶は英語で行います。

日本では、まずお辞儀をしますが、外国、特に欧米では、握手をするのが一般的です。

 

握手時に、日本人がやりがちなNG行為

ここで日本人がよくやりがちなのは、握手をしながらお辞儀をしたり、両手で相手の手を握ること。

 

お辞儀という行為は、日本人の体に染みついている挨拶ですが、握手をしながらすることはありませんので、気を付けるようにしましょう。

 

 

正しい握手のポイント
  • 相手の目を見ながら、右手で相手の手をしっかり握り、2~3回上下に振る

左手は不浄の手と言われているので、左利きでも右手で握手をするのが基本です。

 

  • 握手の順番は、上位者や年長者、女性(レディファーストの原則)から握手を求められたら、手を差し出す。

 

おわりに

マナーとは、相手への配慮が基本となります。

「人」への配慮なので、人種・文化・考え方・その国の背景などによって、変化することもあります。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを迎えるにあたり、たくさんの外国の方々と触れ合う機会が増えます。

 

様々な状況で、その「相手」に合った振る舞いがスムーズに出来れば、世界中にお友達が出来ること間違いなしです。

 
 コラムニスト情報
矢野 誉美
性別:女性  |   職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ

外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。

『人』とのコミュニケーションの基礎になるマナーの本質をしっかりと身に着けて頂くために、親から子へ・・・引き継がれるべきマナーについて、優しく、そして自分自身のブラッシュアップの為のマナーセミナーを開講しています。

マナーを軸として『サロン(仕事)に活かす』『ライフスタイル(生活)に活かす』という2面からフォーカスした楽しく吸収できる知識をお伝えしています。
接客業20年のキャリアから、『リピーターを作る』に特化した接客メソッドを確立。現役でホテリエを続けながら、サロネーゼ向けのマナーレッスンを銀座にて開講。

顧客満足=スタッフ満足=わたし、満足 をゴールとして、サロン・クリニックに特化した接遇マナーレッスンも大好評

マナーレッスンの詳細はこちらをご覧ください。
『トータル・マナー・メソッド』 http://ameblo.jp/kidsinlife/

 

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