最近気温がグッと下がって秋らしい気候になってきましたね。 10月も後半に入ると湿度が50%を切る日が増え、お肌の乾燥が気になり出す人も多いはず。そこで今回はお肌に必要な保湿成分を見極めるために、スキンケアアイテムに含まれる保湿成分についてお話ししたいと思います。


■保湿力が最も高いのはセラミド
保湿成分は大きく分けて“水分を挟み込むタイプ”、“水分を抱え込むタイプ”、“水分をつかむタイプ”の3種類があります。この中でも一番水分のキープ力が高いのは“水分を挟み込むタイプ”。水分を挟み込む成分の中で代表的なのがセラミドなんです。

セラミドとは細胞間脂質の一種で、表皮の角質層に存在する角質細胞の間を埋める保湿物質のこと。細胞間脂質の約40%を占める成分で、水分を挟み込んでガッチリとキープ。水分の蒸発を防いでキメを整えてくれます。

空気中の湿度に左右されることがなく、保湿成分の中では最も頼りになる存在。このセラミドは表皮で作られているのですが、加齢で代謝が悪くなると生産量が減り、お肌のカサつきの原因となってしまいます。

なので乾燥からお肌を守るためには、やみくもに保湿ケアをするのではなく、セラミドを配合したスキンケア用品を使うのが効果的。

■セラミド以外に保湿力が高いのは?
セラミド以外に“水分を挟み込むタイプ”の保湿成分には、スフィンゴ脂質やステアリン酸コレステロールがあります。これはセラミド以外の細胞間脂質で、お肌の潤いを守る働きがありますが、セラミドより保湿力は弱め。

その他の水分を挟み込むタイプの保湿成分として、水素添加大豆レシチンという大豆から抽出された成分がありますが、こちらも水分をしっかりとキープする性質を持っています。

■その他の保湿成分
“水分を抱え込むタイプ”にはヒアルロン酸やコラーゲン等の保湿成分があります。空気中の湿度が下がっても水分を抱え込んでキープしてくれるので、化粧品にも良く使われています。

セラミド等に比べると保湿力は弱めですがお値段もリーズナブルなので、ボディケア用品やハンドクリーム等にも多く使われています。“水分をつかむタイプ”の保湿成分には天然保湿因子やグリセリン等がありますが、空気中の湿度が低いと保湿力も下がってしまうという性質があります。

上記のように、保湿力が最も高い成分の代表格はセラミド。セラミドは水溶性ではないので、美容液やジェル、乳液やクリーム等に配合されています。乾燥カサつきが気になり始めるこのシーズン、セラミド入りのアイテムで瑞々しい潤いのあるお肌を手に入れましょう!

(YUKICO)

この記事を書いたコラムニスト

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