こんにちは、心理カウンセラー藤田洋子です。
さて、みなさんは自分のことをどれだけ分かっているでしょうか？
「自分が何をしたいのかがわからない」というお悩みを聞くことがありますが、これは自己分析が足りないからかも知れません。

自己分析とは、どれだけ自分を理解しているかということです。
自分を知り、理解するなら、具体的に何をしたいかが見えてきます。

そして、自分を理解するためには、潜在意識を無視することは出来ません。

自分自身を知らなければ、人生のいろいろな選択をする場面で、決めることが難しくなります。

何が好きで、何が出来て何が出来ないのか、何が得意で何が苦手なのか。

これらのことが自分自身で分かっていなければ、自分の人生をどう生きればいいか分からなくなります。

自己分析は難しいことではありません。

例えば、自己診断テストや心理テストなど、今ではさまざまな自分を知る方法があります。

また、カウンセリングは、「自分を見つめる」という作業ですから、自分を知るために活用することも出来ます。
自分自身や他人、物事に対して、どのような思考や行動をしているかを、改めて意識することが可能です。

自分を理解していると思っていても、実は、まったく違う角度で理解しているかも知れません。
自分のことは一番よく知っているようで、一番知らないということもあるのです。

というのは、常に意識して自分を振り返っているわけではないからです。
そして、客観的に自分を見るということがとても難しいことだからです。

意識には、潜在意識と顕在意識とがあります。

潜在意識とは「無意識の領域であり、普段、自分では意識のしていない領域」です。

顕在意識とは「自分で意識して分かっている領域」のことです。

潜在意識は、意識の90～97パーセント占めており、残りのわずか3～10パーセントが顕在意識だと言われています。

つまり、私たちはほとんど無意識の領域が占領しているのです。

これが、どんなに固く決意しても、ダイエットや禁煙が出来ない、いわゆる「3日坊主」と言われる行動が起きる所以です。

なぜ、こんなことが起きてしまうのかというと、ダイエットをしようと決意したとしても、無意識で「そんなこと無理、きっと私には出来ない」そう思っているからなのです。

この無意識を変えてしまえば、ダイエットも成功させることが出来ます。

自分を本当に理解するには、無意識の領域をどう意識していくかが、とても大事なことなのです。

最近では、「心のブロック」という言い方があります。

心のブロックとは、行動にブレ－キをかけてしまう潜在意識に潜むマイナスな固定観念や思考のことで、これがあるために、うまくいかなかったり、苦しんだり、生きづらいということが起こります。

潜在意識に働きかけ、心のブロックを表面化して、顕在意識として自覚します。
そうすれば、その思いを書き換えたり、自分にとって要らない考え方を捨てるという選択が出来ます。

目標や夢などを実現させるためには、潜在意識に働きかけることが非常に有効です。

潜在意識に働きかけるには、心に思うだけではなく、言葉として発してみる、また、文章にして壁に貼るなどして、目で視ることも非常に大切になります。

「自分のことを理解する」ということは、「自分らしく生きていける」ということにつながります。
自分らしく生きるためには、潜在意識の領域を知って、自分をより深く理解することが大切です。