ブルームーン、ストロベリームーン…色の名前がつく「月の呼び方」あれこれ。

ブルームーンやレッドムーンなど、色にまつわる月の呼び名を紹介。見たら「幸せになれる」「恋愛運アップ」「好きな人と結婚できる」などの言い伝えも。ムーンパワーを取り込んでみては?

執筆者: 七沢茶々
ブルームーンだけじゃない!色にまつわる月の呼び名

 

私たちに最も近しい天体といえば、そう、お月さま。

月には、驚くほど多くの「呼び名」があります。

 

え? ストロベリームーン?

はい、これもれっきとした「呼び名」です。

 

ブルームーン

色が呼び名についた月の名前のうち、最も知られるのがブルーではないでしょうか。

 

 

いつ見られるの?

ブルームーンとは、ひと月に満月が2回ある月の、2回目の満月のこと。
厳密には季節ごと、3ヵ月に満月が4回ある時の、3回目の満月です。

響きの美しさやロマンティックな雰囲気から、欧米では特に親しまれ、英語のさまざまな慣用句にも使われるほど。
彼らにとっては、ピンク以上にセクシーな色がブルーなのです。

月が青く見えるわけではないのですが、それでも大気中の塵が影響し、青く見えることもあるようですね。

 

見たら幸せになれるかも!

ブルームーンはめったに起こらないこともあり、「見た人は幸せになれる」という言い伝えがあります。

 

ブラックムーン

ブラックムーン、どこか不安な気持ちになるネーミングですよね。

 

夜空に黒い月じゃ、見えないんじゃない?

そう思った方は、ある意味、正解です。

ブラックムーンというのは、ブルームーンが起こる時の満月ではなく、新月バージョンといったところ。

頻度は低いのですが、ひと月に新月が2回ある月の、2回目の新月のことをいいます。
3ヵ月に新月が4回ある月の、3回目の新月ですね。

またひと月の間に満月の日がない場合や、逆に新月の日がない場合にもブラックムーンと言うようです。
2016年は10月の1日と31日が新月で、これぞまさしくブラックムーン。

 

レッドムーン
肉眼で識別可能

レッドムーンについては、肉眼で見て色が識別できます。

赤というより赤黒い色合いで、「赤銅色」との表現が多いようです。

 

 

皆既月食のときに見られる

この色になるのは、月が太陽から見て地球の影にすっぽりと隠れてしまう時。

つまり「皆既月食」のことなのですが、その不吉な印象から「ブラッドムーン」とも呼ばれるそう。

 

なぜ赤く見える?

この赤い色の原因は、光線や波長の性質によるもの。
太陽光が大気を通過する時、青い光は波長が短いため散乱してしまいます。


一方、赤い光は波長が長く、地球の外周を回り込んで月を照らしているのです。

ピンクムーン
4月の満月のこと。ピンク色に見えるわけではない…

ピンクムーンというのは4月に起こる満月のことで、2016年はちょっと話題になりました。

こと座の流星群と、2016年内の中で最小の満月というのも理由のひとつ。

月の軌道は楕円を描いており、距離が変われば視覚的な大きさも変わるもの。
こんなこともあり、太古の時代から人々は、月に魅了されてきたのでしょう。

 

 

恋愛運にご利益があるかも?

そして現代女性たちの間で盛り上がったのは、目にした人の恋愛運を上げてくれる(かもしれない)期待感。

名前の由来は、ネイティブ・アメリカンのアルゴンキン族が名づけたものなのだとか。
地面の低い場所に咲く、芝桜(英語名モスフロックス)から来ているそうです。

ストロベリームーン
夏至の日に近い満月のこと。

ネイティブ・アメリカンのアルゴンキン族は、季節ごとの収穫物などの名前を満月につけていたようです。

毎年、ほぼ6月頃の夏至の日に近い満月のことをストロベリームーンと呼んだのですね。

北半球では月の高さは冬に高く、夏場はとても低くなります。
光の性質は、赤い色は青と違い散乱しにくいため、太陽光で照らされて赤い波長が届いて残るという仕組みなのです。

 

 

見たら、好きな人と結婚できる?

このストロベリームーンは、欧米の恋人たちの間で大いに盛り上がっている模様。
どうやら、見た人は「好きな人と結婚できる」なんて言い伝えがあるらしいですよ。

おわりに

SNSで「2015年11月にグリーンムーンが見られる」と拡散したことがあったそうです。

もちろんデマ情報で、グリーンムーンは存在しません。
これは…茶目っ気ありすぎ、ですよね。

 
 コラムニスト情報
七沢茶々
性別:女性  |  

公私ともに海外経験が豊富。旅とゴルフをこよなく愛す「とりあえず離陸型」で、向こう見ずなところも。好奇心旺盛で情に厚く、人を楽しませるのが大好きな性格です。座右の銘は「遊心忘るべからず」。よろしくお願いします。

 

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