お月見でリラックス♪秋の歳時記「十五夜(中秋の名月)」の過ごし方
十五夜にはなぜススキやお団子をお供えするの?月を見てうさぎをイメージしたり、お供え物をしたりと、日本の秋のイベントの楽しみ方。
こんにちは。マナープロトコール講師の矢野誉美です。
リンリンと秋の虫たちの声が聞こえるころ。日本人に馴染み深い「十五夜」がやってきます。
今日は、「十五夜」の言われについてご紹介したいと思います。
十五夜 お月様 見て 跳ねる。
と歌われるように、私たち日本人は昔から月とうさぎの模様はおなじみですね。
この、私たちが「うさぎが餅つき」をしていると例える月の模様は、国によっても様々のようです。
「かに」や「女性の横顔」に例えられる地域もあるようですが、夜空に煌々と輝く月はどの国でも天体と私たちをつなぐとても身近な存在ではないでしょうか。
日本や中国では古くから月を鑑賞する習慣があったようです。
遠くは奈良や平安の時代に、すでに貴族の間で月を見て歌を詠む宴が行われていました。
百人一首にも「月」が読まれている歌は12首あります。
どの歌も、情緒に溢れ心を動かされるような、どことなく切ない恋歌が多いように思います。
その後、このような宴は庶民の間に豊作を祈る行事として定着をしました。
月は欠けても必ず満ちることから、不老不死の象徴となったようです。
特に、旧暦の8月15日(現在の9月18日前後)は満月が非常に美しいとされています。
この日を月の満ち欠けにちなみ「十五夜」または、空気の澄んだ秋の季節の中でもさらに真ん中であることから「中秋の名月」と呼びます。
また、「十五夜」とともに旧暦の9月13日(現在の10月下旬頃)は「十三夜」と呼ばれています。
昔は、両方の月を愛でるのが風流とされており、どちらか片方だけの場合は「片見月(かたみづき)」と言って嫌われていました。
改訂版「さすが!」といわせる大人のマナー講座より一部抜粋
縁側やベランダ、窓辺など月を眺められる場所に月見台を置き、秋の収穫に感謝をし、満月に見立てて作った丸い形の月見団子や里芋、果物などのお供えものを飾ります。
また十五夜に飾るものと言えば「ススキ」ですね。
もともとは、神様を招く依代(よりしろ)として稲穂を用意するところなのですが、時期的に稲穂の収穫が間に合わないために、見た目が稲穂と似ている「ススキ」で代用したようです。
日本人は、古来から自然とともに生き、農地を耕し収穫を得る農耕民族です。
現代の私たちが忘れてしまいそうな、自然の恵みへの感謝と営みを身近に伝えるくれる年中行事を子供たちにも伝えていけると素敵ですね。
「十五夜」だけでなく、「月」は毎日私たちのそばにあります。
少し立ち止まって、仕事帰りの夜空を見上げてみましょう。
平安の時代から変わらない「月」の存在に、心が癒されるかもしれません。
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外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
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