将来ニートや引きこもりの原因に!?挫折を乗り越えられない子供になるNG育て方
子どもの生きる力を育てる方法。親の正しい接し方や、やってはいけないNG教育例を解説。挫折を知らない子供に育つと、将来ニートや引きこもりのリスクも!?
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
「自分の思った通りに物事が運ばない」、「頑張ったけれど上手くいかなかった」ということは、成長すればするほど多くなっていきます。
一歩つまずいたからといって何も出来なくなってしまうのは、親からしたら困りますね。
挫折するような出来事に当たったとき、乗り越えていけるかどうかは、子どもの心にある「生きる力」が大きく関わってきます。
生きる力は、「自分は愛されている、大事にされている」という実感を、子どもが持ったときにつきます。
親がその子のためを思い、時に叱り、時にはほめることで、無条件の愛を与えて、その子の人格を認めてあげることで、生きる力を大きく育てることができるのです。
生きる力は、意欲を持つことや自信を持つことに繋がります。
思いがけない挫折などに当たったとき、自分で乗り越えていけるように力をつけることが重要です。
- いいところはうんと褒める。
- 子どもの話を聞いてあげる。
- 毎日コミュニケーションを取る。
- 愛してあげる。
- 悪いことをしたら、きちんと叱ってあげる。
反対に、次のような親の関わり方は、子どもに悪影響を与えます。
- ほめないで叱ってばかりいる。
- 子どもの話を聞かずに、途中から口を出す。
- 子どもにかまわない(無視をする)。
- 子どもに構い過ぎる。
- 無関心になってしまう。
自分で考えられない子は挫折に弱い
「これ、どうすればいいの?」、「自主勉強は何をやったらいい?」などのように、親に尋ねないと何もできないような子がいます。
何をどうすればいいかということは、本来であれば、自分で考えることができるはずなのです。
ところがそれができない。
この原因は、過干渉にあります。
小さい頃から何でも親が手を貸して、忘れ物をさせないようにだとか、着る服も出してあげてなど、子どもが成長するために必要な経験ができないほど干渉し過ぎてしまうと、自分で考えようとしなくなってしまうのです。
確かに、幼稚園・保育園・小学校となってくると、「忘れ物をさせないでください」と先生からも言われたりします。
そのために、心配で手をかけすぎてしまうこともあるのでしょう。
ですが、干渉し過ぎてしまうことはよくありません。
挫折しても自力で乗り越えさせる力を付けたかったら、自分で考えて行動できるよう、干渉し過ぎないようにすることが大切です。
ただし、子どもが本当にできなくて困っていることには、助け船を出してあげてください。
親が何でも先回りして、子どもが自分でできないようにしてしまっては、自立することも挫折を自力で乗り越えることもできなくなってしまいます。
そうなる前に、子どもに「自分だって役に立つんだ」と思えるような経験をたくさんさせましょう。
その方法は簡単です。
お手伝いをさせることです。
例えば、風呂掃除や玄関の靴を揃えるなどの簡単なものでもいいでしょう。
子どもが何か手伝いをしたら、「ありがとう」と言ってほめてあげるだけで、達成感や「お母さんの役に立てた」という嬉しい気持ちを味わうことができます。
これが自信に繋がります。
そして、「次は何を手伝おう」という向上心を持ってくれます。
お手伝いをしたのに、「ここがきれいじゃない」とか、「こんなにたくさん洗剤を使ったらダメでしょ」なんていう言葉は必要ありません。
これでは「せっかくがんばったのに…。もうやらない」と、子どもの心が折れてしまいます。
子どもの心を折らないコツ
- お手伝いの前に、洗剤の量などの必要なものを教えておく
- 次に手伝ってくれる時に教える
お手伝いし終わってから言うのではなく、お手伝いをする前に話してあげたり、紙に書いて貼っておいたりするといった工夫をすると、親のイライラ軽減になり、余計なひと言を言わずにすみます。
挫折は、人生の中でたくさんやってきます。
その度に親が手を貸せるとは限りません。
成長をするためにも、いつまでも親が手を貸すことは、あまりいい方法ではありません。
無条件の愛情と、たくさんの失敗や成功の経験をさせましょう。
その中から自分で考える力を身につけることができるようになるのです。
『かわいい子には旅をさせよ』ということわざもあるくらいです。
そのくらい経験を積むことが大切だと昔から言われています。
そうはいっても、心配になるのが親です。
ですが、危ないからといってさせなければ、何がどのように危ないのかを知ることができません。
「子どものためを思えばこそ」と考えましょう。
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