縁起がよい食べ物「申梅(さるうめ)」って?梅干しの栄養と効果効能 (1/2)
申年の梅は「申梅(さるうめ)」と呼ばれ、縁起のいい食べ物とされています。疲労回復や代謝促進に効果的な梅干しの健康・美容効果とは?
こんにちは、フードデザイニストの笹生暁美です。
今年は申年。
この申年に漬けられた梅干しは、12年に一度の縁起のよい特別な梅干だとご存知ですか?
いつもは梅干しに興味のない方でも、12年に一度の申梅の縁起にあやかってみませんか。
申年の梅は「申梅(さるうめ)」と呼ばれます。
「申年に取れた梅は縁起がよい」「申年の梅には神が宿る」と言われ、昔から珍重されてきました。
そのいわれは、平安時代にまで遡ります。
平安の中期に都で、流行り病が蔓延しました。
当時の村上天皇が、高価であった梅干しを民に分け与えて、病気を治したと伝えられています。
また村上天皇ご自身も、梅干しと福茶で病から回復されたそうです。
その年が、申年でした。
また、「サル」は「去る」にもつながり、病気や災いが去るとの語呂合わせで、縁起がよいとも言われます。
「梅干しは体にいい」と日本人なら誰もが知っていますね。
梅干しの効果を3つご紹介します。
疲れてくると疲労物質の「乳酸」が作られて、体がだるくなり、筋肉が固くなります。
すると血液の循環が悪くなり、細胞への栄養や酸素の供給不足が起きてきます。
そんなときに、梅干しに含まれているクエン酸を摂ると良いとされています。
梅干しの酸っぱさの元は、クエン酸。
クエン酸は、栄養をエネルギーに変える代謝の働きを促進してくれます。
新しいエネルギーがスムーズに作られたら、活力も出てきます。
また、クエン酸には乳酸を分解し、排出する役割もあります。
疲れたらスイーツよりも、梅干しの方が効果があるかもしれませんね。
梅干しは見るだけでも唾液が出ますし、食べたら酸っぱさを直接感じますから、一層唾液を出すことができます。
唾液には「体内の薬局」と言われる程、様々な効果があります。
例えば、唾液は「若返りホルモン」「老化防止ホルモン」と呼ばれるパロチンという成分を含んでいます。
このパロチンには、皮膚の新陳代謝を活発にする働きや、歯や骨の再石灰化を助ける働きがあります。
新陳代謝が活発になれば、肌の生まれ変わりにもよい効果が出てきます。
梅干しは、そんな貴重なパロチンを、酸っぱさで分泌してくれます。
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主な取得資格
スイーツ:コルドン・ブルー ロンドン校にてサティフィケート取得
マクロビオティック:リマ・クッキングスクール師範科卒業
ローフード:アメリカ・LLCAIにて公認インストラクター取得
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