ノートPCとタブレットは、それぞれ持ち運べる点が持ち味であり、最大の魅力でもあります。

いずれもカバンの隙間に入れられるため、外出先で使いたい場合は便利ですよね。

でも、このどちらかを選ぶなら、どっちを選ぶのが良いのでしょうか？

ノートPCとタブレットは、極端に言えば、キーボードがあるかないか、という点に尽きます。

しかし、タブレットも無線キーボードを使えばノートPCのように使える上、ノートPCの中にも、液晶を取り外してタブレットとして使える製品(ハイブリッドノートPC)がありますよね。

いずれにしても、両者の線引きは曖昧になりつつあります。

このような事情もあるため、どちらを買うか迷う機会も意外に少なくありません。

結局、どちらが良いのでしょうか？

もし端末の軽さで選ぶとすれば、タブレットが良いと言えます。

タブレットは300gをきる製品も少なくない一方、ノートPCはウルトラモバイルノートでも、500g程度はあります。

たった数百gの差ですが、軽さを求めるならタブレットが優れています。

ただし、画面サイズの大きな製品はノートPCと変わりません。

タブレットの主流OSはiOSとAndroidで、一部製品にはWindowsが採用されています。

一方のノートPCはWindowsが主流で、Apple社のiMacにはmacOSが、ごく一部の製品にAndroidが使われています。

このように、タブレットとノートPCでは、主流のOSが大きく異なります。

そのため、各種コンテンツを楽しむならiOSやAndroidのタブレットが、ビジネスで使ったり、Windowsを使ったりするならノートPCが向いています。

一部タブレット製品には、AndroidとWindowsを切り替え可能なデュアルOS仕様があります。

ですが、各OSは処理の速さが異なるため、例えばAndroidは快適でも、Windowsは快適に使えない製品も多いので気を付けましょう。

ビジネスで使用する場合、最も重要な点は処理能力です。

ワードやエクセル、パワーポイントなどの各種ソフトウェアを使う機会が多く、処理能力は仕事効率にも関わります。
これらのソフト利用を前提にした場合、タブレットは選択肢から外れるでしょう。

タブレットもビジネスユースの製品があるものの、キーボードを無線で接続しなくてはいけません。
また、ビジネスではWindowsや、一部業界はmacOSが主流で、Androidと互換性の点で問題があります。

もし、Windowsタブレットを使用するなら、初めからWindows搭載のノートPCを使ったほうが効率は良いでしょう。

あるいは、ハイブリッドノートPCを購入し、場面に応じてノートPCとタブレットを使い分ける方法もあります。

バッテリーは、端末の動作時間に影響します。

単純にバッテリーの持ちで選ぶならタブレットが適していますが、大半の製品はバッテリーを交換できないという欠点を抱えています。

ノートPCはバッテリー交換可能な製品が多く、予備を持ち運べば交換できる利点がある一方で、製品によっては持ちが悪く、かつバッテリー分の重量が増すという欠点があります。

好みの問題ですが、長時間使いたいならタブレットが向いています。

バッテリー交換は難しいものの、モバイル充電器を持ち運べば外出先でも簡単に充電可能です。

ノートPCは、外出先でバッテリーの充電が困難な場面も多く、スマホやタブレットのようなモバイル充電器製品はほとんど無いのが実状です。

タブレットとノートPC、どちらを選ぶかは、結局用途次第とも言えます。

映画や動画、ウェブサイト閲覧やSNS、音楽鑑賞、ゲームなど、コンテンツを楽しむ目的ならタブレットが向いています。

iOSやAndroidは、各種コンテンツを楽しむのに十分なため、重さや駆動時間に難のあるノートPCは不要と言えます。

一方、エクセルやワード、ビジネスユースで使用ならノートPCが向いています。

AndroidやiOSのタブレットでは、オフィスアプリも多くありますが、スペックが低く、作成・編集などの作業には不向きの製品も少なくありません。

これらのソフトを使う場合、スペックで選ぶか、キーボードの付いているノートPCが最適です。

どちらも楽しみたい場合や、ビジネスでタブレットを使用する場面もあるでしょう。

その場合は、両方購入して使い分けるのも一つの手ですが、いっそハイブリッドノートPC(2in1)の購入も検討しましょう。

選び方は人それぞれです。

何を重視するか・何に使うかにより、選ぶ製品は変わります。

タブレットとノートPCは、元々用途の異なるガジェットですので、迷った際は重視する点や利用目的を考えてみましょう。