楽器不可の賃貸マンション・アパートでピアノは弾ける?ピアノが家にない人の練習方法
ピアニストが解説!ピアノ可・楽器可物件でない場合、ピアノを弾くにはどうしたらいいのでしょうか?音を出せない住居では、騒音を考えると、電子ピアノやキーボードで我慢するケースも。その場合の注意点とは?外に練習スタジオを借りる方法もあり。
こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
今回は「楽器可ではない賃貸物件でピアノは弾けるか?」というご相談にお答えをしたいと思います。
ご自宅がピアノ可ではない住居の場合、次のいずれかの方法になるかと思います。
- ピアノの代わりに、電子ピアノ(デジタルピアノ)やキーボードを置く。
- 家ではピアノを弾かず、スタジオを借りたり、レッスンのときだけ練習したりする。
つまり、楽器不可の物件では、音量にかかわらず普通のピアノを弾くことは控えるのがルールです。
電子ピアノやキーボードにはヘッドホンがついているタイプのものが多いので、音を出せない住居でも使用可能です。
ただ、音の出る仕組みが、本物のピアノとはまるで違いますので、鍵盤のタッチの感触や音の響きが、ずいぶんと違ってしまいます。
趣味で軽く弾く程度なら「電子ピアノ」でもOK!
電子ピアノはかなり研究が進んでいて、本格的な鍵盤タッチを再現している機種もあります。
それでも電子ピアノでしか練習をしていないと、本物のピアノを弾いたときにタッチが弱くなってしまったりすることはよくあります。
もしも専門的にピアノを学びたいのなら、電子ピアノの使用は極力さけたほうがいいと思いますが、趣味で軽く弾く程度なら、電子ピアノでもまったく問題はありません。
電子ピアノは大きすぎて部屋に置けないという場合は、キーボードになると思いますが、キーボードだとさらに本物のピアノからは遠ざかります。
キーボードの場合は、机の上においたりすることになるため、鍵盤の高さや、いすの高さも、本物のピアノとは違ってしまうからです。
それでも、鍵盤が88鍵あるものなら、すべてのピアノ曲を演奏できるし、鍵盤の数が足りなくても、だいたいのことは演奏可能なので、「ピアノを楽しむ」程度なら、キーボードでも十分だと思います。
どうしても家にピアノを置けない場合、またはキーボードや電子ピアノの練習だけでは不安な場合は、練習スタジオをレンタルするという方法もあります。
YAMAHA音楽教室や各種スタジオにはピアノが置いてあることが多いので、30分や1時間単位で練習スタジオを借りると、思う存分練習することができるでしょう。
また、ピアノは大きな楽器なので、持ち運びができません。
例えば、コンクール出場やコンサート出演が家から遠い地域で行われる場合、移動に時間がかかってしまうのが不安なこともあるかと思います。
そういった場合には、会場近くの練習スタジオを事前に探し、予約をしておくと良いでしょう。
まったく普段は練習をせずに、レッスンの時間だけピアノの練習をするという方法ももちろんアリだと思います。
ただ、ピアノというのは、継続すれば必ず成果が出るものです。
逆にいえば、練習の頻度が少ないと、なかなかテクニックが定着しないという面もあります。
ですから、のんびりとレッスンを楽しむというスタンスならばレッスン時間のみの練習でもOKですが、少しでもピアノの上達を望むのであれば、日常的に練習可能な環境を作ることが大切です。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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