【医師が解説】春は肩こりしやすい!花粉症などアレルギーが原因のコリ改善方法
春先から夏にかけての季節の変わり目、肩や首、背中にこりを感じる人が急増。その肩こり、季節性のアレルギーが原因かもしれません。呼吸器の専門医師による、つらい肩こりを解消する改善法をご紹介。
暖かくなる春から初夏にかけてのシーズンは、 花粉症をはじめとしたアレルギー症状でお悩みの方が多いのでは?
アレルギーだけでも辛いというのに、肩や首、背中のこりを訴える方が急増する季節でもあるのです。
実は、春先のこりはアレルギーが密接に関係していることがわかりました。
春先の身体のこりの原因や改善法を、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生に伺いました。
ピップ株式会社と大谷医師によって、過去にアレルギー症状から服薬経験のある方416名を対象に、季節性アレルギーの実態を調査しました。
約7割の人が、秋よりも春先の方がアレルギー症状を感じると回答しました。
肩(69.8%)、首(63.7%)、背中(53.3%)にこりを感じる人が、圧倒的に多いという結果に。
春先はアレルギー症状を強く感じるとともに、肩や首、背中へのこりを感じている人の割合が高いことが判明。
この結果から、春先のこりは、アレルギーによって引き起こされている可能性があることがわかりました。
大谷先生によると、この症状は「季節性アレルギーこり」とのこと。
アレルギーによって咳やくしゃみを繰り返すことによって、全身に力が入り、姿勢が前のめりになってしまいます。
前傾姿勢になることで、肋骨周辺にある呼吸運動を行う筋肉「肋間筋」が衰え、酸素を取り込む量が減少します。
また、前傾姿勢が続くと、肩や首、背中周りの筋肉が凝り固まることで血行不良を引き起こし、身体のこりを感じやすくなります。
夜間や就寝中に、咳や鼻づまりの息苦しさが続くことで、「夜中に目が覚めてしまう」「不眠が続いて疲れている」などの声も多く挙がっています。
就寝中に咳が続くことで、身体が休まらず、筋肉痛や関節痛、身体のハリを訴える方が多くいるとのこと。
咳やくしゃみが出ることは仕方ないことですが、 周りの迷惑にならないよう「咳エチケット」として我慢する方が多いようです。
電車内のような静かな場所では、咳を無理に止めようとするあまり、つい身体に力が入りすぎてしまうことも。
さらに、大きな音を出さないよう身体を縮めたり、うつむきがちな姿勢をとることで、酸素を身体に取り込みにくくなり血流が悪化、最終的にこりを引き起こすことも考えられます。
大谷先生によると、季節性の肩こりは「血行改善」をすることで快方に向かうとのこと。
普段の生活で取り入れやすい、血行改善法4つを伺いました。
浅くなりがちな呼吸を、ゆっくりと深く吸い込むよう深呼吸してみましょう。
一度に取り込む酸素量を増やし、全身に新鮮な酸素を巡らせることができます。
鼻呼吸が慣れない場合は、下記の呼吸法もおすすめです。
口すぼめ呼吸
① 2秒かけて鼻から息を吸う
② 口をすぼめて、6秒かけて口から息を細く長く吐く
*1セット10回程度を繰り返す
時間をかけてゆっくり息を吐くことにより、副交感神経が優位になりリラックスできます。
口呼吸の方は要注意です。
虫歯になりやすくなったり、風邪を引きやすくなると言われている口呼吸ですが、アレルギーとも密接な関係があります。
鼻呼吸ではなく、口呼吸が習慣化していることによりアレルギー体質になり、肩こりを引き起こしている可能性があります。
口呼吸を鼻呼吸に治すトレーニング方法
口に水を含み行うトレーニング方法。
口の中に水が入っているため、口を開けて呼吸することができなくなり、自然と鼻呼吸ができるようになります。
水分補給をしっかりすることでも、血流改善が期待できます。
また、季節の変わり目の乾燥によって引き起こされる、喉の違和感やかゆみといった粘膜の保護にも役立ちます。
上記の方法を試しても肩こりが改善されない場合は、市販の磁気治療器を背中や首、肩に使用するのもおすすめ。
貼って使用するピップエレキバンや、ネックレスのように首に巻くタイプの磁気治療器も良いです。
磁気と健康の研究会とピップが、ネックレス型磁気治療器の血行改善に関するモニター試験を行いました。
サーモグラフィーを使った実験の結果、磁気治療器を1週間使用することで、血行の改善効果を確認。
さらに、血行が改善されたことで、肩こりだけではなく、睡眠の質も改善されていることがわかりました。
ただでさえアレルギーで辛い春先シーズン。
血流を良くしてこりを改善することで、睡眠のお悩みを解消することができます。
身体にこりを感じたら、早めのケアを心がけてみてくださいね。
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