距離が近い!「パーソナルスペース」の心理から考えるコミュニケーションマナー

人と距離が近いと不快に感じる心理は「パーソナルスペース」から来ています。パーソナルスペースを守って、上手にコミュニケーションを取れるようになりましょう。

執筆者: 矢野 誉美 職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ
距離が近いと不快に感じる距離「パーソナルスペース」

こんにちは。マナープロトコール講師の矢野誉美です。

 

みなさん、「パーソナルスペース」という言葉を耳にしたことがありますか?

今回は、上手にコミュニケーションを取るために守らなければならない、このパーソナルスペースについてご紹介したいと思います。

 

 

パーソナルスペースとは?
他人に近づかれると不快に感じる範囲のこと

パーソナルスペースとは、自分自身のテリトリーです。

分かりやすく言うと、その「人」の周りを取り囲む範囲・空間を表します。

その空間に相手が入り込んでくると、非常に不快になったり違和感を感じたりすると言われています。

特に、初めて会う人とは、このパーソナルスペースを守ることが大切です。

ですが、目に見えない空間だからこそ、相手のパーソナルスペースを感じることはより難しいでしょう。

パーソナルスペースの広さはどれくらい?
目安は、両手を軽く広げてぐるっと一周する範囲

一般的には、両手を軽く広げてぐるっと一周する範囲が、その人のパーソナルスペースと言われています。

このように、その人の前方だけでなく、後方も含まれるという点に着目してみましょう。

 

例えば、混雑している場所で、他人の前を横切るときだけでなく、後ろを通る場合でも「失礼します」の一言があると、とても感じがいいですね。

 

国土の狭い日本では、混雑している場所が多いだけに、このパーソナルスペースに疎くなりがちですが、グローバル化が進む現代では、誰もが身に着けていなければならないマナーなのかもしれません。

 

パーソナルスペースは性別や関係性、お国柄で異なる

パーソナルスペースは、個人間、男女間、お国柄でも異なると言われています。


また、家族や好感を持っている相手がパーソナルスペースに入ってきても問題ないようですが、これとは逆の人が自分のパーソナルスペースに入り込むと、一気に不快な感情が表れる場合もあります。

 

パーソナルスペースに侵入していないかチェックするワザ
相手の「近すぎるよ」サインをキャッチしよう

会話をしているときに、少しずつ相手が後ずさりをして距離を保とうとしている場合は、すでにあなたが相手のパーソナルスペースに入り込んでしまっているというサインです。


その際は、無理に相手に近づこうとせず、相手の距離に合わせるように心かけましょう。

 

テーブル席とカウンター席、居心地が良いのはどっち?

椅子に座って会話をすることと立ち話をすることでは、パーソナルスペースが異なります。

 

オフィスの椅子などに座ったまま向かい合って話す場合は、膝と膝が当たらない距離のため、必然的にお互いの顔の距離は立って話す時よりも、遠くなります。

また、向かい合わせではなく、横に並んで座る場合も、自然と相手との距離が違ってくるはずです。

 

レストランで間にテーブルを挟んで食事をする場合と、ラーメン店のようなカウンターで食事をする場合を思い出してみてください。

カウンター席に座った時に、なんとなくお互いに違和感を感じるのは、パーソナルスペースに相手が入ってきている可能性があります。

 

状況によってもパーソナルスペースは変わる

このように、その時々の状況によっても、お互いを尊重する距離は違ってきます。

他愛のない世間話をするのか、または親身になって相談にのる場合なのかなど、話の内容に合わせてお互いの距離にも配慮すると、よりよい関係が保てるでしょう。

パーソナルスペースを侵害されている最たる場所は「満員電車」

私たちが普段利用する電車。

通勤時間のぎゅうぎゅう詰めの満員電車は、日常の光景となりました。


安全上も問題ですが、完全にパーソナルスペースが侵されている空間であると思われます。

そのため、長時間満員電車に乗っていると、不快感やストレスを強く感じたり、気分が悪くなったりする人もいるのではないでしょうか。

パーソナルスペースは国によっても異なる

先にも少しお話したように、パーソナルスペースは国や文化によっても違います。

 

インドでは?欧米では?

日本の満員電車よりもインドの列車の方がより混雑しているのは、有名な話ですね。

それとは反対に、欧米ではやや混雑しているエレベーターでも見送り、次のエレベーターを待つ人も多くいるようです。

 

海外旅行先では特にパーソナルスペースに注意!

海外旅行先で、人をかき分けエレベーターに乗り込む時や、混雑した場所に出向く場合などは、十分な注意が必要です。

事前にそこで生活する人のパーソナルスペースを知っておくことが大切なマナーです。

 

人との距離感は目に見えないからこそ、心くばりが必要

自分は「これくらい大丈夫」と思っていても、相手が不快に感じる距離に入ってしまうのはマナー違反。
マナーとは相手ありきの事なので、相手の様子をよく見てパーソナルスペースに踏み込まないよう心がけましょう。


パーソナルスペースは目に見えないものだからこそ、より配慮が必要です。

男女間、文化の違い、状況によっても異なりますので、これからの国際社会に向けて、ひとりひとりが気に留めておくことが大切です。

 
 コラムニスト情報
矢野 誉美
性別:女性  |   職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ

外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。

『人』とのコミュニケーションの基礎になるマナーの本質をしっかりと身に着けて頂くために、親から子へ・・・引き継がれるべきマナーについて、優しく、そして自分自身のブラッシュアップの為のマナーセミナーを開講しています。

マナーを軸として『サロン(仕事)に活かす』『ライフスタイル(生活)に活かす』という2面からフォーカスした楽しく吸収できる知識をお伝えしています。
接客業20年のキャリアから、『リピーターを作る』に特化した接客メソッドを確立。現役でホテリエを続けながら、サロネーゼ向けのマナーレッスンを銀座にて開講。

顧客満足=スタッフ満足=わたし、満足 をゴールとして、サロン・クリニックに特化した接遇マナーレッスンも大好評

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