安い家具と高級家具、値段の違いは何?高いもので全部揃えるのは難しい人の家具選び
安い家具と高級家具の違いと、使い分けシーンを紹介。1~2年だけ使う予定のソファやテーブル・収納などは、賢くプチプラ家具を取り入れるのも手。模様替えや引越しの際のインテリア選びの参考に!
こんにちは、インテリアコーディネーターの林通子です。
ファッションの流行から始まった「プチプラ」という言葉もすっかり定着。
お手頃価格の洋服やアクセサリーを上手に組み合わせ、おしゃれに見せるプチプラコーデは、若い人からアラフィフ世代まで、幅広く支持されていますね。
インテリアも同じような流れがあります。
「え?」と驚くような価格の雑貨や家具を、たくさん目にするようになりました。
同じ買うなら、安い方がいいとはいえ、この差は何なのでしょう?
高級家具とプチプラインテリア、うまく使い分けられれば、より満足できるお部屋になります。
今回は、高級家具とプチプラ家具の違いと、使い分けのポイントついてご紹介しましょう。
ここに、ほぼ同じような形のテーブルが2台あります。
一つは、老舗と言われる家具店で売られているテーブルで、価格は10万円を超えます。
もう一つはチェーン展開している家具ショップで買ったものです。
その違いは何だと思われますか?
まずは、その素材です。
価格の高いものは、オーク材やウォールナットなど無垢の木材を使用しています。
一方で、安価なものは、MDFというファイバー素材を用い、表面にはプリントされたシールを貼ったものがほとんどです。
安い家具は、中国などのアジアで大量生産されたものがほとんどです。
その一方、高級といわれる家具は、その材料となる木材を選ぶところから工程が始まります。
素材選びの次は、カット、組み立て、この間に磨くという工程があります。
驚くことに、この工程をたった一人の家具職人が手作業で行うケースもあるのです。
これだけ手をかけるということは、価格が上がる理由の一つですね。
家具には「デザイナー家具」や「ブランド家具」といわれるものもがあります。
有名デザイナーがデザインした家具は、意匠権の関係でどうしても高価格にならざるを得ません。
ですが、意匠権の期限がきれたものは、復刻版として生産され、「ジェネリック家具」と呼ばれて低価格で販売されています。
憧れのデザイナーズをお得に手に入れたいなら、ジェネリック家具をチェックしてみてはいかがでしょうか。
お気に入りの家具でも、長い間使っていると、少しずつ傷がついたり、艶がなくなってきたりします。
このような場合でも、メンテナンスにより、新品同様となり、使い続けられる家具があります。
それは、手作業で組み立てられたものや、家具職人により一点もののオーダー品などの高級といわれる家具です。
値段が高い分だけ長く使えるのですね。
一方のプチプライスのものは、傷んだら買い替えるのが前提です。
流行りを取り入れるというような感覚で購入するとよいのではないでしょうか。
以上のように、価格は家具選びの大きなポイントとなります。
しっかりとした作りの高級家具で全てコーディネートされた部屋…、それは素晴らしいお部屋になるでしょう。
ですが、実際には、なかなかそのようなお部屋作りはできないものです。
そんなときは、長い間こだわって使いたいものだけをデザイナー家具にし、あとは低価格の家具をうまく取り入れるとよいでしょう。
例えば、1~2年だけ使う予定のデスクやチェア、収納家具などは、割り切ってプチプライスでそろえても。
また、買い替えが効率よくできるので、流行のトレンド家具として、低価格の家具を選ぶ方法もおすすめです。
お気に入りのインテリアスタイルやイメージも変わることがあります。
プチプラ家具を上手に取り入れて、インテリアを楽しみましょう。
ぜひ皆さんも、好きな家具に囲まれて、心地よい空間で過ごす、そんなお部屋の家具選びの参考にしてください。
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京都・滋賀を中心に稼働中のインテリアコーディネーターです。日々の暮らしを愉しみ、心地よく過ごす・・・そんな空間創りをお手伝いさせていただきます。
ホームページ:interior design LaBlanche (https://www.lablanche0721.com/)
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