アロマ精油を使った虫よけスプレーの作り方!赤ちゃんにもおすすめのオーガニックレシピを紹介

執筆者: 佐藤ユミ子 職業:アロマセラピスト 英国IFA認定講師
はじめに

こんにちは。IFA認定校校長の佐藤ユミ子です。

気温がぐんぐん上がり始め、蚊に刺されてしまった方も増えてきているのではないでしょうか。

 

実は、市販の虫よけスプレーには、体の害になる可能性がある成分が含まれています。

 

虫よけの主な成分はディートです。

これが農薬であることをご存じの方は少ないのではないでしょうか。

まだ肌が未熟な赤ちゃんや子供たちに吹きかけていませんでしょうか。


今回は、スキンケア感覚で使える手作り虫よけスプレーをご紹介いたします。

 

 

精油の昆虫忌避作用
アルデヒド類

アルコール類は酸化によって第1アルコール、第2アルコール、第3アルコールに分かれます。

その中で第1アルコールはアルデヒド類になります。

 

このアルデヒド類はとても不安定な成分であり、虫が嫌う香りなのです。

この虫が嫌う成分をうまく利用して、虫よけスプレーなどを作成することができます。

アルデヒド類が多く含まれる精油の中では、レモングラスシトロネラゼラニウムなどが比較的安価です。

これらの精油中にはシトロネラールシトラールゲラニアールなどのアルデヒド類が存在します。

これらは強い抗真菌作用もあります。
このアルデヒド類に、炎症を抑えたり、かゆみを抑える成分を加えれば一石二鳥ですね。

 

ケトン類

ケトン類は第2アルコールで、体に残っているものを溶かしてくれる作用があります。

虫に刺されて、赤く腫れ上がり固くなってしまった皮膚に有効です。

 

ただし、ケトン類は体に残りやすいので、妊娠中や乳幼児は避けましょう。
ケトン類の創傷治癒作用を狙って、ジェルなどに加えるのも良いと思います。

 

安全なケトン類として、ペパーミントに含まれるメントンが挙げられます。
ペパーミントには局部麻酔作用もあるので、痒み止めとしてもお勧めです。

 

エステル類

炎症を抑える成分としてはエステル類があります。

エステル類は炭素と酸素の2重結合を持ち、アルコール類や酸の反応によって起こります。

酢酸リナリルが含まれるラベンダーなどが虫刺されにはお勧めです。


精油にはその他にたくさんの効能がありますので、おすすめのレシピを紹介します。

 

虫よけスプレーおすすめレシピ
材料
  • 無水エタノール 10ml 
  • 精製水 90ml
  • シトロネラ 20滴 
  • ラベンダー 20滴 
  • レモングラス 10滴 
  • ゼラニウム 20滴
  • レモンマートル 5滴

 

作り方

無水エタノールの中に上記の精油を入れてよく混ぜ、その後精製水を入れます。

効果を上げるには精製水をゼラニウムウォーター、ラベンダーウォーターなどにしても良いでしょう。

香りも効果もランクアップした虫よけスプレーが出来ますね。


小さなお子さんにはベビーカーやタオル、お洋服などにスプレーしてあげて下さい。

 

虫刺さされジェル
材料
  • ジェル基材 30g 
  • セントジョーンズワードオイル 5ml
  • ラベンダー 10滴 
  • カモミールジャーマン 5滴 
  • ティートリー 3滴 
  • ペパーミント 5滴

 

作り方

セントジョーンズワードオイルの中に精油を溶かし込みます。

その後ジェル基材に入れて、ひたすら混ぜて下さい。

1か月程度で使いきりましょう。なお、刺された局部にのみ使用してください。

 

おわりに

精油の効能はさまざまですが、注意しなければならないことがあります。

病気をお持ちの方、お薬を飲んでいる方、妊娠中の方、虚弱体質の方は、必ず専門家に相談した上でご使用下さい。

 

 
 コラムニスト情報
佐藤ユミ子
性別:女性  |   職業:アロマセラピスト 英国IFA認定講師

神奈川県小田原市 英国IFA認定校のアロマサロンFlower'sRoom校長の佐藤ユミ子です。こころとからだをすこやかに保つ、生活の質を高める提案をさせていただきます。植物療法の素晴らしさをお伝えできればと思います。
サロンHP http://www.flowersroom.jp
IFA認定校HP http://www.flowersroom.jp/ifa