職場にいる「嫌いな人・苦手な人」との上手な接し方は?3つのコミュニケーション術
「あの人、苦手…」を克服しよう!ペーシング・ミラーリング・バックトラック(オウム返し)使った会話術を心理カウンセラーが解説します。
こんにちは、NLPトレーナー&カウンセラーの平井妙子です。
人と関わることが「苦手だ」「どう関わっていけば良いのか分からない」そんな御相談も多いです。
今回は、そのように思っている方でも、日常で活用できる対人スキルをお伝えします。
一言で「苦手」と言っても、具体性に欠けています。
以下の質問を自分に投げかけてみましょう。
- どんなところが苦手だと思っているのか?
- どんな場面で苦手だと感じているのか?
- 誰に対しても?1対1でも?職場だけ?初対面の人だけ?
それぞれ苦手な領域が違いますし、パターンが分かれます。
1対1なら苦手ではなく、大勢だと苦手だと感じているのかも知れませんし、初対面の人にだけそう感じているのかも知れません。
自分の苦手なパターンを知り、その部分にフォーカスして変えるだけです。
ビジネスでも良く使われる問題解決の方法です。
「どうすればそれを解決できるだろう?」思考で、自分に合う解決方法を見出しましょう。
心理学ではお馴染みの、「ペーシング」「ミラーリング」「バックトラック(オウム返し)」手法。
有名になってきていますが、「知る」と「出来る」では大きな違いです。
簡単に説明しますと、以下となります。
- ペーシング・ミラーリング
相手のペース(スピード、リズム、頷きなど)に合わせた、鏡のような動作(相手に似た仕草)のこと。
- バックトラック(オウム返し)
言葉の繰り返し(オウムのように言葉をそのまま繰り返す)を指す。
しかし「出来ない!」と思われている方も多いのではないでしょうか。
実践出来ていない理由としては「何をしゃべれば良いのだろう?」「どう思われるのだろう?」などといった、自分に向けた思いや他者評価が気になってしまうためです。
それにより言葉が出づらくなり、緊張感や不安が生まれてきて、この3つをすっかり忘れてしまうという事態になることが考えられます。
ですので「自分から話す」ということを、ひとまず脇に置いてみるというのも一つの方法です。
ひたすらこの3つを行うことにより、自然と「聴く姿勢」となっていますので、相手との信頼関係が構築されます。
自分が話す内容を考えなくて良いとなると、相手の話の内容にも集中することが出来ますので、「あなたの話をしっかり聴いています」というメッセージが潜在意識レベルで伝わります。
このようなスキルは「相手にバレるのでは?」という質問をよくいただきますが、大丈夫です。
相手に余程の観察力があるか、もしくは相手も同じような学習をしていない限り、バレることは皆無です。
また、プロの方は別として、殆どの方は自分が話すこと自体に意識が集中しています。
「実践することが恥ずかしい」という意見もちらほら聞きます。
しかし、スキルは日常の多くの場面で無意識に行われています。
例えば、コンサートで隣の見ず知らずの方と仲良く出来たり、好きな人といるときは、相手に同調していることが多いのです。
ただ顕在化されていないだけなのです。
「仲良くしたいな」と思う人と一緒にいるときは、同じ物を食べて、同じ物を飲んでいることもあります。
そして、お互いの趣味や好きなことを話していて、共通点があれば必ず盛り上がりますよね?
このように、ペースが合っているとお互いが心地良くなるのです。
「仲良くなりたい」「上手く関係性を保ちたい」ならば、自分から近付いていくことです。
「自分のことが嫌いなのでは?」「受け入れてくれないかも」といったような、自分の中のある種の思い込みから、相手との距離を置いてしまうと、ますます距離が空いてしまいます。
信頼関係を構築しなければ対人関係は上手くいきません。
その信頼関係の構築に役立つ「ペーシング・ミラーリング・バックトラック」を、是非活用してみて下さいね。
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