旅行へ行こう!日本の世界遺産(自然遺産・文化遺産)一覧~知床・白神山地・平泉・日光・富岡・小笠原諸島・白川郷・富士山~

執筆者: sihpo

一生に一度は行ってみたい各国の世界遺産ですが、現在、日本にいくつの世界遺産があるのかご存知ですか。

 

日本には、17つの世界遺産があります。しかし、17つすべての世界遺産を知っている人は少ないのでではないでしょうか。世界遺産に登録されている場所をご紹介します。今回は、北海道・東北地方・関東地方・中部地方編です。実はあなたの周りで、ここも世界遺産なんだ!という発見があるかもしれません。

 

世界遺産

世界遺産とは「顕著な普遍的価値」をもつ自然や文化財を世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に掲載して、ある特定の国や民族のものとしてだけでなく、国際的に守ってゆこうとするものです。長い歴史の中で生まれ、受け継がれてきた「人類共通の宝」と言えるのです。

 

世界遺産は、3つに分類されます。

文化遺産:人類の歴史が生み出した、記念物や建造物群、文化的景観など。

自然遺産:地球の生成や動植物の進化を示す、地形や景観、生態系など。

複合遺産:文化遺産と自然遺産、両方の価値を兼ね揃えているもの。

 

知床

                                

2005年7月に自然遺産として登録された、北海道の北東端に位置する知床

地球上で最も低緯度で海水が接岸する季節性海水域で、海と陸との食物連鎖が見られる珍しい自然環境として有名です。手つかずのまま残る壮大な自然の、季節ごとに変化する様々な表情を見に訪れてみてくださいね。

 

白神山地

[写真:wikipedia]

1993年12月に自然遺産として登録された、青森県秋田県をまたがっている白神山地。標高1000~1200mの山岳地帯です。ブナをはじめとする落葉樹に覆われた原生林で、現在の姿は約8000年前に出来上がったと言われています。

ウォーキングコースもあり、滝や生い茂るブナの老木、険しい岩壁などを見ることが出来ます。また、日本固有種のアオモリマンテマ、特別天然記念物のニホンカモシカ、絶滅危惧種のクマゲラも生息しており、出会うことが出来るかもしれません。

 

平泉‐仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群

[写真:wikipedia]

岩手県にある平泉には、平安時代末期に栄えた時代の寺院や遺跡群が多く残っています。そのうち、中尊寺(金色堂など)、毛越寺観自在王院跡無量光院跡金鶏山が2012年6月に文化遺産として登録されました。

上に掲載している写真は、毛越寺です。毛越寺は、国内最大の浄土庭園があることで有名なお寺です。金鶏山は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」に登場する山として知られています。

 

日光の社寺

[写真:wikipedia]

日光の社寺として日光山内にある、日光東照宮日光二荒山神社日光山輪王寺の103棟の建造物群と、これらの建造物群を取り巻く遺跡(文化的景観)が、1999年12月、文化遺産に登録されました。

江戸時代初期に、現在の建造物群がかたちづくられました。最高の建築技術で造営され、水道や排水設備も当時の最新の技術によって整備されました。さらに、日光山内の山林地域は、8世紀に始まる日光の山岳信仰の聖域とされ老樹の森林を形成しており、現在も境内の杉が御神木とされています。

 

富岡製糸場と絹産業遺跡群

[写真:wikipedia]

「富岡製糸場と絹産業遺跡群」として、富岡製糸場田島弥平旧宅高山社跡荒船風穴が2014年6月、文化遺産に登録されました。

群馬県富岡市にある富岡製糸場は、明治5年に明治政府が設置した模範器械製糸場で、開業当時の繭倉庫などが今もなお残っています。

 

小笠原諸島

[写真:wikipedia]

小笠原諸島は、日本列島から南へ約1000km離れた場所に位置し、東京都に属している島です。

世界遺産には、小笠原諸島の陸域(父島・母島の集落近郊、硫黄島、沖ノ鳥島、南鳥島は除く)と南島周辺の海域が、自然遺産として2011年6月に登録されました。

小笠原諸島は「島弧」に分類される、大陸と陸続きになったことがない海洋性島弧です。そのため、小笠原諸島固有の生態系を見ることが出来ます。現在も新種が発見され続けています。

 

白川郷・五箇山の合掌造り

[写真:wikipedia]

岐阜県富山県の県境、飛騨高地の白川郷五箇山にある3集落(萩町・菅沼・相倉)が、1995年12月に文化遺産として世界遺産に登録されました。

この地は日本有数の豪雪地帯であり、養蚕や和紙すきなどの地場産業が盛んでした。合掌造りの家は、20~30人で暮らす伝統的な大家族制がとられていたことや養蚕の作業場となっていることもあり、3~5階建てと大きいのが特徴です。また、厳しい自然環境の中暮らすため、急こう配の茅葺き屋根や、くぎを使用せず縄で縛っていなどの工夫がされています。

 

富士山‐信仰の対象と芸術の源泉

 

2013年6月に文化遺産として登録された富士山

富士山の現在のような美しい形は、度重なる噴火によって形成されたものです。そして、噴火を繰り返す富士山には神が宿っているとされ、多くの人々が巡礼に訪れ、信仰の対象となりました。また、この美しさから、日本最古の歌集「万葉集」や日本最古の物語「竹取物語」、絵画に使われてきました。海外の芸術家にも影響を与えたといわれています。

 

日本一の山であり、文化的にも価値のある富士山を見に訪れてみてはいかがでしょうか。夏は、登山シーズンでもあるため、登っているのもいいかもしれませんね。

 

おわりに

いかがでしたか。

世界遺産として登録されている場所の背景を知ると、訪れるときの楽しさは倍になるかもしれません。興味を持った場所を実際に訪れて、貴重な体験を味わってみてくださいね。

 
 コラムニスト情報
sihpo
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