ゴルフインストラクター直伝!クラブの力(遠心力・慣性力)を利用して、ボールを遠くに飛ばすメカニズムとは

執筆者: 小森 剛 職業:ゴルフインストラクター
はじめに

皆様こんにちは!ゴルフインストラクターの小森剛です。


前回「ゴルフスイングは誰でも出来る」「ゴルフスイングを正しく行うメカニズムは、人間のDNAにすでに組み込まれている」という話をしました。


しかしながら、本来出来るはずのゴルフスイングを出来なくしてしまう「阻害要素」が存在します。

多くの人が、この阻害要素の存在によって「ゴルフは難しい」と思ってしまうのです。

その阻害要素の一つが「バックスイングをこうして…」「ダウンスイングはこうして…」とスイングのことをあれこれ考えてしまう「思考」にあると述べました。


今回は、そのことをもう少し詳しくお話ししましょう。

 

 

クラブの“力”を上手く利用する

ゴルフというスポーツの特徴の一つに「道具を使う」という点が挙げられます。

道具とは、言うまでもなくゴルフクラブです。

このクラブを上手く扱うことが出来れば、非力な人でも飛ばすことが出来ます。


クラブを上手に扱うとはクラブに生じる“力”を上手く利用する」ということです。

クラブに生じる力とは「遠心力」「慣性力」です。

 

ゴルフスイングは円運動ですので、クラブヘッドには中心から遠ざかろうとする遠心力と、いつまでも動き続けようとする慣性力が働きます。

この遠心力と慣性力を上手く利用してあげれば、非力な人でも飛ばせるわけです。


ゴルフクラブで、一番飛ばすことが出来るクラブをドライバーといいます。

ドライバーの長さは45インチ(約114センチ)前後です。

ゴルフスイングは、1メートル以上もある長い道具を使って、ボールを叩く運動なのです。

 

 

ゴルフスイングはブランコと同じ

1メートル以上もある長い道具を扱うわけですから、腕や小手先で無理矢理動かそうと思っても、中々上手くいきません。

ですから、この長いクラブに生じる勢い、つまりは遠心力や慣性力を利用するわけです。


太陽の周りを、地球が常に一定の軌道を描いて周り続けているのは、地球に生じている遠心力と、お互いに引き合おうとする引力の働きによるものです。

それと同じで、クラブヘッドに生じる遠心力を利用してやれば、クラブヘッドはいつでも一定の軌道を描いて回転し、安定したスイングが実現します。

 

クラブヘッドは振り子運動をしている

また、ゴルフスイングは回転運動と言いましたが、クラブヘッドがブランコのような振り子運動をしていると言った方が分かり易いかも知れません。

 

振り子ですから、ブラーンブラーンとある一定の周期で運動します。

振り子が一番上がったところで一旦スピードがゼロになり、一番降りてきたところでスピードはピークを迎えます。

 

ゴルフスイングは、シャフトがムチのようにしなりますから、正確にいうとブランコと全く同じ振り子運動をしているわけではありません。

しかし、スピードがゼロであるところもあればピークを迎えるところもあり、このことはブランコと全く同じです。

 

このスピードがピークを迎えるところでボールを叩くことが出来れば、効率良くボールは飛んでいきます。

 

おわりに

ゴルフスイングの物理的なメカニズムを簡単に述べましたが、ではゴルフクラブに振り子のような運動をさせたり、クラブに生じる遠心力や慣性力を上手く利用したりするには、どうすれば良いでしょうか?


実は、これも「脳の使い方」がポイントになるのです。

少々長くなりましたので、続きは次回お話しいたします。

 
 コラムニスト情報
小森 剛
性別:男性  |   職業:ゴルフインストラクター

神奈川県横浜市、藤沢他湘南地区で、「健康」に特化したゴルフレッスンをしています。お近くの方、是非お越しください。

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