海外で上手にタクシーを使うには?止め方・料金(チップ)・乗り方まとめ (1/2)

執筆者: colonnayumi 職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド
海外でのタクシーの使い方

海外ではタクシーを使用するシーンが多々あるかと思いますが、なにしろ異国ですから、日本とは拾い方から乗り方までさまざま違います。

 

旅行へ行ったときに困らない、タクシーの乗りこなし方についてご紹介いたします。

 

イギリス編
ブラックキャブの特徴

ロンドン市内を走る便利な乗り物タクシーは、黒塗りのオースチン。

よく映画にも登場するあの独特のスタイル。

車高が高く、まるで昔の馬車のような形をしています。

 

 

運転席と客席は仕切られており、後部座席に3人座れるほか、運転席との仕切り部分に折りたたみ式の座席が2席付いていて、後部座席に対面して座れるようになっています。

乗客は最大5人まで乗れますが6人乗れるタイプのものもあります。

屋根の高い車体は山高帽をかぶったままでの乗降と着席が可能で、現行モデルはミニバン級の高さ。ベビーカーや車椅子での乗車も可能となっております。

 

個人で運営されている「ミニキャブ」と区別するために「ブラックキャブ」と呼ばれております。

ブラックキャブはロンドン市内だけで2万台以上走っているのですが、フロントガラスの真上の「タクシー」というライトのついた看板が目印です。


そんなクラシックな情緒あふれるタクシーがロンドン市内を巡回していますが、さてどのように使ったらよいのでしょうか。

 

タクシーを拾う場合

市内を流しているタクシーを拾う場合には、タクシーという看板のライトがついているものは空車なので、片手をあげて合図をして拾います。

ライトが消えているものは人が乗っているので拾えません。


ドアは自動ではないので自分で開閉します。

そして、後ろのドアを開けて乗り込み、運転手へ行き先を告げます。

 

目的地へ到着したら自分でドアを開けて降り、運転席の窓側から外で運転手へ支払います。

現金払いのみとなりクレジットカードは使用できません。

またメーターにはチップが含まれていないので10%くらいを目安に渡してあげましょう。

おつりの端数をそのまま渡してもよいと思います。


また大きな荷物を乗せた場合や夜間などは別途料金が加算されます。

そして、ホテルやレストランなどで呼んでもらった場合は、出発点からの料金が適用されますので少し割高と感じるかもしれません。


また、運転手に行き先を告げる場合ですが、言葉の問題もありますので、書いたものを見せるのがより正確かと思われます。

 

 

ブラックキャブ運転手

ブラックキャブの運転手になるには、タクシー関係の資格では世界一難しいと言われる試験に合格しなければなりません。

ですからロンドンのブラックキャブの運転手は、他の国のタクシーに比べ非常に優秀です

郵便番号や通りの名前を伝えるだけでスムーズに目的地へ運んでくれます。

安心して任せられ、外の風景も楽しめるので優雅に乗っていきたいですね。


また、「ザ・ナレッジThe Knowledge」とは、ブラックキャブの運転手になるための試験とその内容のことで、受かるのには平均34ヶ月の訓練と最低12回の受験が必要と言われているほどの難しさです。

「ナレッジボーイKnowledge Boy」とは、ブラックキャブ運転手の見習いのことで、クリップボードを取り付けたスクーターに乗って、ロンドン市内のルートの資料を片手に勉強しながら走り回っています。

イタリア・スペイン・フランス編

これらのどの国のタクシーもメーター制です。

しかし空港から中心部までの料金が固定金額になっている場合もあります。

持ち込む荷物のサイズや個数によっても追加料金がかかり、夜間は割り増し料金が適用されます。

 

正規タクシーの見分け方

空港には白タク(正規タクシー以外の違法タクシー)も多くありますので、利用する場合には必ずタクシー乗り場から掴まえましょう。

車体の屋根に「TAXI」という表示をかかげているものが正規のタクシーですので、それ以外のタクシーに乗って高額な料金を請求されないようにご注意ください。

 

乗車人数

通常、タクシー1台に後方3人まで。

しかし、運転手の許可があれば助手席にも乗せてくれますので、4人まで乗れます。


 
 コラムニスト情報
colonnayumi
職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド

海外ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド、日本旅行作家協会会員。

 

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