アメリカ流でレトロ可愛い♡季節のミニキルト「ハロウィンデザイン」公開

執筆者: 藤井 彩代子 職業:キルトアーティスト
はじめに

こんにちは、キルトアーティストの藤井彩代子です。

 

10月のミニキルトは、何と言っても最終日にやってくる「ハロウィンキルト」ですね。
アメリカでは、ハロウィンのプリントが1年中目につくところで売っているのですが、7月過ぎた頃にはもう前面に進出してきます。

子供用のコスチュームを作るキットなども、縫う場所が点線で簡単に指示されていて、誰でも失敗しないで作れるように出来ています。

 

ハロウィンの日には、どこの住宅地やショッピングモールでも、ママが作った可愛いコスチュームを自慢しながら、子供達の団体が“Trick or treat! Give us candy good to eat!”などと歌いながら練り歩く様子を良く見かけます。

 

シンプルなハロウィンキルト

そんなわけで、私も毎年9月過ぎると、お稽古に取り入れたりしてハロウィンキルトを作るのですが、今年はシンプルにこれ。 

 

 

プリントにオレンジのドットを使ったので、水疱瘡になったようなかぼちゃに見えます。

通常のかぼちゃはアップリケでステッチしますが、今年はピーシングで制作しました。

 

過去に作ったハロウィンキルト一覧

ついでですが、15年前に作ったミニキルト、10年前の物、3年前の物が出てきたのでご紹介します。

 

15年前のハロウィンキルト

15年前の物は、ひたすら有り得ない物を作りたくて、かぼちゃを主体としたものではなく、猫を主人公にした物を作りました。

 

「フー!」と怒っているポーズなのですが、ハロウィンのお絵描きに、良く黒猫が屋根の上で「フー!」としている図がありますね。

そこから思いついてデザインした物だと記憶しています。 

 

 

10年前のハロウィンキルト

10年前は、アメリカの友人から送ってもらったハロウィンのカードをキルトにした物。

良くあるデザインですが、アップリケの練習に良いと思い、少し簡略にしてからレッスンの課題にした物です。 

 

 

3年前のハロウィンキルト

3年前のハロウィンキルトは「FAT Quarter Fantasy」という課題のキルトに、ハロウィンプリントが沢山溜まったので、それらを使用してかぼちゃ達をアップリケした物です。

 

ミニキルトというより少し大ぶりな、ハロウィンの日に生まれたベビーちゃんにあげたいような大きさ。

 

 

迷路の中でかぼちゃのお化け達が脅かそうと待機しているような図でしょう。
アイルランド生まれ、アメリカで盛り上がったハロウィンは、楽しくて皆大好きなイベントですね。

 

おわりに

「どうしてこの家には沢山ハロウィンキルトがあるの?」などと娘に言われますが、ご紹介していないキルトがまだ3~4点もあるのです。

しかも毎年増えていくという不思議な現象。
皆さんも作って飾って楽しんで下さいね、この時期だけのキュートな色合わせです。 

 

来月は秋真っ盛りのキルトをご紹介しますので、どうぞお楽しみに。 

 
 コラムニスト情報
藤井 彩代子
性別:女性  |   職業:キルトアーティスト

キルトを教えるようになったのはアメリカから戻ってからなのでかれこれ25年くらいです。現在東京都近辺7か所でミシンキルトを教えていますが最近若い人がほんの少し増えてくれて嬉しいです。年に一度生徒さん中心のキルト展を開いています。ベテランの方も初心者の方も自分の作品をこの一年で仕上げた過程などを思い出したりほかのキルターの方の刺激をもらったりしてもらうのが目的です。
私自身は百貨店などの手作り展で子供さんや初心者対象の体験ワークショップをしたりしてミシンキルトを広めています。