観光ツアーのルートだけでは味わえない、ツウな京都旅(六角堂・錦市場・越畑フレンドパークまつばら)
京都には、「京都の○○」という様に、京都の中での役割を表現した言葉が有ります。
そして、その表現には意外なトリビアが隠されている事も多く、こういった事も京都に魅了されているファンを楽しませています。
京都市のビジネス街である四条烏丸(しじょうからすま)界隈。
最近ではお洒落なお店が増え、繁華街としての役割も新たに担う様になりました。
ビジネスマンと観光客、地元の買い物客が入り混じる不思議な街、そこは京都市内のほぼど真ん中にあり、「へそ」という表現がしっくりくる場所でもあります。
その一角に有る町堂「六角堂」。京都好きの人なら一度は名前を聞いたことのある六角堂は、頂法寺という正式名称で、聖徳太子のゆかりの地として知られています。
聖徳太子が四天王寺建立のための材料を求めて京都に来られた時、泉で沐浴をしました。
御持仏の如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)を木にかけ、沐浴が終わってから外そうとすると外せなかったため、何かの思し召しだと思ってこの地にお堂を建てて如意輪観音を祀ったのが始まりです。
聖徳太子没後に、小野妹子が花を供えて参拝していた事が立花の始まりで、立花の始まりの地としても知られています。
境内に隣接して池坊があります。
そんな六角堂には、ヘソ石という真ん中がくぼんだ石がありまして、これがヘソの様にも見えます。
京都の中心地にあるヘソ石。まさに京都のヘソと言えます。
錦で手に入らないものは無いといわれる錦市場は、常に地元の買い物客や観光客でにぎわっている市場です。
新鮮な魚や乾物、京野菜や漬物など、京都ならではの食材を中心に、陶器や包丁なども扱っています。
外国人観光客のツアーでは、定番の見学コースにも入っており、京都の観光の人気の場所としても知られています。
そんな錦市場別名「錦小路」とも言いまして、かつては「糞小路」とも言われていました。
これは、あるお坊さんが大量の便をしたという伝説から糞小路と言われるのですが、かつては具足を扱っていたため、本当は「具足小路(ぐそくこうじ)」からなまったものだと考えられます。
そんな意外なお話のある錦市場は、現在では京都の台所と言われています。
京都人でも余り知らないのが「京都の信州」と呼ばれている場所。
京都嵯峨嵐山と亀岡市の間くらいに、越畑という場所が有ります。
棚田があり、お蕎麦が美味しい事から京都の信州と呼ばれています。
越畑フレンドパークまつばらというお蕎麦屋さんには、近隣の県から沢山のお蕎麦ファンが訪れるのは有名な話。
辺鄙な所にあるにも関わらず、多くの人がやってくる事にも納得のいくそのお味は、素朴でありながらスッキリとしていて、また行きたくなる美味しさです。
京都とは思えない場所で、美味しいお蕎麦を堪能して下さい。
いかがでしたでしょうか。
他にも様々な京都の○○が有りますが、京都全体で言われている事や、一部地域だけで言われている事など、それをひも解く事も地域性が分かって楽しいです。
京都であなただけの京都の○○を見つけて下さいね。
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田中英哉(たなかひでや)37歳
京都生まれ京都育ち。24歳まで京都で暮らしたが、3年間
名古屋で勤め、京都を離れて初めて京都の魅力に気付く。
Uターン後、京都観光に関する仕事で地域貢献をしようと
「ことぶら」を立上げ。「京都の魅力発信、感動を共有、感
謝される仕事で社会貢献」を理念としてビジネス展開中。
第7回、京都文化ベンチャーコンペティションにて、エフエム京都賞・京都銀行賞を受賞。
ことぶら公式サイト
http://www.lifecrew.jp/kotobura/
【資格】
国内旅行業務取扱管理者(国)
2級ファイナンシャルプランニング技能士(国)
3級知的財産管理技能士(国)
環境社会検定(eco検定)(公)
京都検定2級(民)
旅行地理検定3級(民)
メンタルケアカウンセラー(民)
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