雅な京都の裏巡り!妖怪・怪談・怖い話で有名なスポットまとめ
雅な平安の都、京都。
その優雅なイメージとは裏腹に、妖怪の伝説や怪談が多いのも、また京都。
今回は、妖怪や怪談にまつわる京都の名所を紹介します。
京都市上京区の大将軍商店街は、通称「妖怪ストリート」として有名です。
場所は北野天満宮から南に300メートルほどの、東西に走る一条通。
商店街の店先には、芸大生お手製の妖怪人形が並び、買い物客や観光客を楽しませています。
かつて、一条通では付喪神(つくもがみ)達が百鬼夜行(ひゃっきやこう)をした、という伝説があります。
付喪神とは、使い古して捨てられた道具が妖怪化した物。
彼らが夜な夜な行列を作って歩くというのです。
その伝説を元に、大将軍商店街では百鬼夜行のイベントが開催されます。
また、大将軍八神社ではモノノケ市が開催されるなど、妖怪との深い関わりのある地域です。
あります。
イカ墨の真っ黒なスープ、血のをイメージする赤パプリカの粉末に紫の麺。
ぎょっとする見た目ですが、美味しく頂けますよ。
ここの怪談話は、耳にした事がある方もいらっしゃると思います。
深夜にタクシーに乗り込んだ若い女性。
行先を深泥池と告げるが、着いた時には女性は消えていた。
そして、シートだけがびっしょりと濡れていたという怪談です。
新聞にも掲載されたこの怪談の場所が、北山駅から北上した所にある深泥池なのです。
深泥池は「みどろがいけ」と読みますが、地元の人の中には「みぞろがいけ」と言う人もいます。
近隣は開発されているにも関わらず、池には氷河期からの生態系が残っているという不思議。
学術的にもとても貴重な場所であると同時に、謎に包まれたスポットでもあるのです。
六道珍皇寺の山門前、六道の辻に「みなとや幽霊子育て飴本舗」というお店があります。
店名の由来にはこんな伝説があります。
ある夜、閉店後の飴屋に、青白い顔の髪の乱れた女性が「飴を下さい」と1文銭を差し出しました。
主人は怪しみましたが、女性が悲しそうな小声で頼むので、飴を売りました。
ところが、その後、毎晩その女性が飴を買いに来るのです。
そして、7晩目には「もうお金がないので、これで飴を売ってほしい」と羽織を差し出しました。
気の毒に思った主人は、羽織と引き換えに飴を渡しました。
その羽織を店先に干していたところ、通りがかった人が「この羽織は、先日亡くなった自分の娘の棺桶に入れた物。どこで手に入れたのですか。」と聞くのです。
驚いて、娘の葬られた墓地へ行くと、新しい土饅頭の中から赤ん坊の泣き声が聞こえました。
掘り起こすと、娘の亡骸が生まれたばかりの赤ん坊を抱いているのです。
娘の手に持たせたはずの、三途の川渡し代の6文銭はなく、赤ん坊は主人が売った飴を食べていたそうです。
この赤ん坊は、後に菩提寺(先祖代々のお墓のあるお寺)に引き取られ、高徳の名僧になった言われています。
子供を育てるため、幽霊になった母の思いを感じられるお店ですね。
京都には、妖怪や怪談の伝説は他にも数多くあります。
その伝説と、その地の地名や寺社との関わりを調べながら巡るのも、面白いかもしれません。
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田中英哉(たなかひでや)37歳
京都生まれ京都育ち。24歳まで京都で暮らしたが、3年間
名古屋で勤め、京都を離れて初めて京都の魅力に気付く。
Uターン後、京都観光に関する仕事で地域貢献をしようと
「ことぶら」を立上げ。「京都の魅力発信、感動を共有、感
謝される仕事で社会貢献」を理念としてビジネス展開中。
第7回、京都文化ベンチャーコンペティションにて、エフエム京都賞・京都銀行賞を受賞。
ことぶら公式サイト
http://www.lifecrew.jp/kotobura/
【資格】
国内旅行業務取扱管理者(国)
2級ファイナンシャルプランニング技能士(国)
3級知的財産管理技能士(国)
環境社会検定(eco検定)(公)
京都検定2級(民)
旅行地理検定3級(民)
メンタルケアカウンセラー(民)
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