電子ピアノはピアノの練習になるか?購入する前に絶対知っておくべき注意点 (2/2)

執筆者: 嶋村 知香 職業:ピアノ調律師・暮らしガイド
電子ピアノのデメリットを考慮して購入しよう

手軽さから電子ピアノを購入すると、家の電子ピアノでは弾けるのに先生のところでは弾けないということが起こりかねません。

先生に尋ねると、曲が進んでくると電子ピアノでは厳しいと言われ、結局ピアノを買うはめになってしまうことも。

電子ピアノは下取りもしてもらえず、こんなことなら最初からピアノを買っておいた方が安くついたと後悔される例が、結構多いのです。

電子ピアノを購入をお考えの際は、以下のことを頭の片隅に置いていただければと思います。

 

  • いずれ買い替えの必要が出てくる可能性が大きいこと
  • 電化製品であるゆえ寿命が短いこと
  • ピアノと違い、下取り価格がほとんど期待出来ないこと
  • メーカーで生産終了ともなると、修理も難しくなること

 

楽器ではなく、中古電化製品の扱いになってしまうのが現状です。 

 

おわりに

最後に、電子ピアノのメリットを挙げます。

 

  • ヘッドフォンで夜や早朝も弾くことが出来る
  • 低価格で求めやすい
  • 録音ができるなど多彩な機能
  • 色々な音が出て楽しみが多い
  • コンパクトで移動がしやすい

 

お子様がピアノに親しみ、音楽に興味を持てる環境作りの第一歩が気軽に出来ます。

リズムに合わせて弾けるなど、電子ピアノにしかない楽しみもあります。

 

生ピアノを置けないから、ピアノを辞めるというのは残念過ぎるように思います。

基礎を身につけていく段階で、いずれ生ピアノが必要になってくること、電子ピアノでは限界があるということ、ピアノとは別物ということを知っていただき、ピアノ選びの参考にしていただければと思います。

 

どうか皆様が、素敵な1台に巡り会えますように。 

 
 コラムニスト情報
嶋村 知香
性別:女性  |   職業:ピアノ調律師・暮らしガイド

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