未経験で南国ダイビング!海外でオープンウォーターダイバーを受ける2つの大きなメリット
今回は、マニラ近郊で一度もダイビングをしたことのない人が経験するにはどうすれば良いのかという記事の続きです。
ダイビング未経験者には、
- 体験ダイビングをしてみる
- 初級コースであるオープンウォーターダイバーコースを受講する
の2つの選択肢があります。
今回は、「初級コースであるオープンウォーターダイバーコースを受講する」について、南国海外で受けるメリットとデメリットについて紹介します。
オープンウォーターダイバーは、初級ダイバーコースと言われていますが、スクーバ器材について、圧力の問題について、水中環境についてなど、必要最低限潜水に必要なほとんど全てのことを学ぶ、盛りだくさんの内容です。
修了までに必要な日数は、丸2日〜5日です。
2日修了の場合は、事前に学科自宅学習で終えていることを条件にしているところが多いです。
修了すると、認定証(Certification card:Cカード)が認定団体により発行され、18mまで潜れるようになります。
通例上「ライセンス」と呼んでいる時もありますが、正しくは、認定証です。
認定団体には、PADI、NAUI、CMASなどいくつかありますが、団体で教える内容に大きな違いはありません。
上述の団体のように、各国に支部があるような世界団体の認定カードでしたら、世界中どこでも通用します。
むしろ、教えているショップやインストラクターが真摯であるかどうかを、判断基準にした方が良いかもしれません。
フィリピンをはじめ、海外では、経費を安くするために教材がコピーであったり、自分の受けたい認定団体のカードとは別の団体のカードで、断りもなく認定するショップがまだあるのも事実です。
フィリピンなどの南国の海外でダイビングを始めるメリットはいくつかあります。
一つは、何といっても水温が高いこと。
マニラ近郊のアニラオでも、一番高い時期で31度、低い時期(1~2月の冬)で24度です。
24度というのは、日本の関東地方の夏の水温と一緒です。
低い水温でも寒くないように、ウェットスーツやドライスーツなどの保護スーツを着てダイビングをするのですが、一般的にスーツは薄い方が着やすいですし、練習も楽です。
フィリピンでは3mmのウェットスーツ(日本だと5mm以上か、体の濡れないドライスーツ)で練習することが主です。
水中での泳ぎ方などは、厚手のスーツを使うより、体感的に水中環境を感じられるので上達が早いです。
保護スーツには浮力があるので、着たままだとプカプカ浮いてしまって潜れません。
浮力を相殺するために、鉛の重りを腰に巻きます。
フィリピンで使う3mmウェットスーツでしたら、初心者で4〜5kg。
これだけでも重いと感じる人はいると思いますが、日本で使う厚手のスーツでは、7〜8kgと、もっと重くなります。
腰・体への負担が少ないのも、南国ダイビングのメリットです。
トレーニングで、もちろん海に潜りますが、南国の海は色鮮やかで楽しいです。
特にフィリピンは、世界で最もサンゴの種類の多い三角地帯の北端にありますので、色とりどりのサンゴや、そこに棲んでいる色鮮やかな多種類の水中生物と、すぐに出会うことが出来ます。
形といい、色といい、同じ地球上の生き物なのに、陸では見ることの出来ない不思議で可愛い生き物たちと、トレーニング中でも出会えるのが南国ダイビングトレーニングの一番のメリットかもしれません。
一方、デメリットもあります。
現地に住んでいる人なら良いのですが、海外旅行中にトレーニングを受けられる方は、トレーニングに割ける日程が決まっていると思います。
体調不良で潜れないということがないように、体調管理に気を付けましょう。
eラーニングなど、自習プログラムを提供している認定団体もあります(PADIなど)。
時間短縮のために利用も可能ですが、講習を受けるサービスに問い合わせてから決めるのをお勧めします。
海外で、安いパッケージで講習を提供しているところもありますが、ごくまれに後でオプションとして追加料金を取られたということも聞きます。
往々にしてそういうサービスは、質問をしてもなかなか本当のことを言ってくれるとは限りませんので、ウェブでそのサービスの口コミ情報などを検索して、判断材料の一つにするのも、損しないための一助になります。
以上、南国海外でダイビングの初級、オープンウォーターダイバーのトレーニングを受ける際のメリット・デメリットでした。
マニラに来た際は、未経験の方でもぜひダイビングを楽しんで下さい。
|
|
フィリピン在住約10年。マニラ近郊バタンガス州のアニラオで、夫婦でダイビング宿を経営しています。http://divemagdalena.com/
|
|