スキューバダイビングでのトラブルNo1は、忘れ物!起きやすいミスの対策・対処法 (1/2)

執筆者: マグダレナ 職業:ダイビングリゾート経営
はじめに

フィリピンを含む、南国リゾート地でのスクーバダイビングで起こりやすい問題、上位5つとその対処法について紹介します。 

 

 

第1位 忘れ物

ダイビングのトラブルなのに、これが1位というのは不思議な感じがするかもしれません。

 

しかし、数あるレジャーの中で、ダイビングほど多くの持ち物がいるものもありません。

私のリゾートを訪れる標準的なダイバーの持ち物は、以下の通りです(ダイビングに使うものに限ります)。

 

  • レギュレーター
  • 浮力調節装置
  • 水着(女性の場合は数セット)
  • ラッシュガード
  • ウェットスーツ
  • フードベスト
  • マスク
  • マスク曇り止め
  • ブーツ
  • 足ひれ
  • スノーケル
  • ダイビングコンピュータ
  • 指示棒
  • シグナルフロート
  • 器材を入れるメッシュバッグ
  • 小物を入れるドライバッグ
  • デジタルカメラ
  • カメラ用メモリ
  • カメラ用バッテリ複数
  • カメラ用バッテリ充電器
  • 水中用カメラケース
  • 水中ケース用パッキンとグリス
  • 水中ケース用除湿剤
  • 水中ライト
  • 水中ライト用バッテリと充電器
  • 水中ストロボ
  • 水中ストロボ用バッテリと充電器
  • ストロボを取り付けるアームとジョイント器具
  • 水中ストロボ用光ファイバーケーブルと取り付け部品

 

これだけあります。
これらの内、一つでも忘れるとダイビングに支障をきたします。

全てレンタル出来れば良いのですが、上記全てをレンタルしてくれるところはないといって良いでしょう。


さらに大変なのは、持ってきた器材を忘れて帰られる方も多いことです。

日本国内でしたら着払いで送るという手段が使えますが、海外、特に東南アジアからの着払いは出来ませんので、帰られる前に忘れ物のチェックは必須です。


ちなみに、ダイビングと関係なしに、最も多い置き忘れ物は、携帯電話のチャージャーです。 

 

第2位 やり方を忘れた

たまにしか潜られないダイバーにありがちなトラブルです。

器材の組み立てや取り外し、水中での浮力の調整など、やり方を朧げにしか覚えていないダイバー。

 

それで何が問題かというと、不安になることです。

水中での不安感は陸上より大きくなりやすくて、放っておくと最終的にはパニック、事故につながります。

 

不安があるならおさらいコース

久しぶりで少しでも不安がある時は、おさらいコースを受けることをお勧めします。

サービスによっては、おさらいコースではなくて、通常のダイビングの最初の部分を簡単なおさらいに充ててくれるところもあります。

 

恥ずかしがらずに、正直に、久しぶりなので不安ですと伝えて、それに合ったダイビングをアレンジしてもらうことが大切です。 

 

第3位 耳が抜けない

潜ると水圧で鼓膜が押されて、不快感が生じます。

酷くなると痛くなり、放っておくと鼓膜に穴が開きますので、耳抜き(英語でイコアライゼーション:equalization)が必要です。


つばを飲んだり、鼻を摘んで鼻をかんだり、顎を動かしたり、舌を喉の方に動かしたり、鼻を摘んでつばを飲んだり、色々な方法があります。

大切なことは、痛くなる前、少し鼓膜に圧力が掛かってきた時にやることです。

 

 

耳抜きが上手く出来ない原因

耳抜きが苦手な人の一つは、オモリが重すぎて、潜行速度が早過ぎるために耳が痛くなるというものです。

適正なオモリの量は、サービスの人間に相談してみて下さい。


他の原因としては、寝不足も耳抜きを困難にします。

ダイビングの前日は深酒を控えて、早く寝るようにしましょう。


体質的に耳抜きの苦手な人もいます。

耳抜きが苦手ですとガイドさんに伝えることで、水中のコース取り等の対応をしてくれますので、これも恥ずかしがらずに正直に言いましょう。 

 

第4位 マスクが曇る

ダイビングを始められて、自分の器材を買うときに、マスクを最初に買う方は多いです。

新品マスクを持ってこられたダイバーのほとんどが直面するトラブルです。


マスクのレンズ部分には、工場で作られた時についた油膜がついています。

これが曇る原因です。

 

 
 コラムニスト情報
マグダレナ
性別:男性  |   職業:ダイビングリゾート経営

フィリピン在住約10年。マニラ近郊バタンガス州のアニラオで、夫婦でダイビング宿を経営しています。http://divemagdalena.com/