イソップ物語の教訓から学ぶ、職場の人間関係を円滑に解決するコツ
イソップ物語。子どもの頃によく読んでいた人も多いのではないでしょうか。
アリとキリギリス、北風と太陽、うさぎとかめなど。それらは登場人物の性格と行動を通じて、人間の性質を風刺する話がほとんどです。
子供が読んでもためになりますが、大人になってから読んでもハッとすることが少なくないですよね。
今回はイソップ物型から学ぶ人間関係をうまく立ち回るコツをまとめてみましたので、ご紹介します。
イソップ物語のなかでも、特に有名なのが『北風と太陽』です。
道を歩く旅人のマントを北風と太陽のどちらが脱がすことが出来るのか、勝負するお話です。
実はこのお話、人と接する姿勢に置き換えて考えることが出来る、って知っていましたか?
例えば後輩指導をする時、きつく命令をしたり急かしたりしてしまうと、後輩は注意されればされるほど、心を閉ざしてしまいがちです。
気の弱い人なら「怒られるのが怖いから、極力ミスをしないようにしなくちゃ」と考えて、仕事に対する姿勢が後ろ向きになってしまうかもしれません。
後輩にこびる必要はありませんが、相手が自分の言うことを聞いてくれないと悩んでいる人は、ちょっと接し方を変えて、穏やかに時間をかけて様子を見てはいかがでしょうか。
あなたが彼らのためを思って指導している限り、そのうち彼らもあなたの期待に答えようとするはずですよ。
『からすと水さし』のお話を読んだことはありますか?
喉の渇いたカラスが空を飛んでいる途中に、水さしを見つけるのです。ところが水さしは半分しか水が入っていないので、飲みたくてもくちばしが届きません。
そこでカラスは小石をくわえて、水さしの中に落としていきます。
地道に小石を運び続けた結果、カラスはようやく水を飲むことができたというお話です。
このお話から学べる教訓は、途中で諦めずに何度もチャレンジすることです。
人間関係でも「あの人とは相性が悪い。だから気が合わないのは仕方のないことだ」と、和解することを諦めてはいませんか?
もし誤解を生んだまま仕事をしていたら、できるだけ早く誤解の紐を解きましょう。
「真面目に仕事をやっていれば、いつか誤解は解ける」と思っていては、関係はいつまで経っても平行線のままです。
例え仕事で成功したとしても、ミスしやすい人がたまたま成功したんだと思われてしまう可能性もあるので、人間関係の問題を放っておくことはしないこと。
コツコツと粘り強く、人間関係を築くことを心掛けたいですね。
最後は『塩を運ぶロバ』のお話です。たくさんの塩を背負わされたロバが川を渡る途中、転んでしまいました。すると、ロバの背中の塩が流れて、セバの荷物は軽くなったそうです。
そのことに味を占めたロバは、次の日今度はわざと転びました。ところが荷物は塩ではなく海綿だったので、水を吸い込んだ海綿はみるみる膨らんで、何倍にも重くなってしまったというお話です。
誰しも苦しいことや辛いことは、できるだけ避けたいと思いますよね。でも、逃げていてばかりでは、人はいつまでも成長しないままです。人間関係もそれと同じです。
一度苦手な上司との関係を修復できぬまま、職場から逃げてしまえば、次の職場で同じことが起こった時に、問題を解決することはできないものです。
最終的に解決できるかどうかは分からなくても、問題に真っ正面からぶつかり、解決を試みる姿勢だけは無くさないようにしたいですね。
いかがでしたか。昔懐かしい話が出てきた、なんて人も多かったのでは?
大人になっても活用できるイソップ物型。もしあなたが今の職場の人間関係に悩んでいたなら、もう一度読み返してみて、人間関係をうまく築くためのコツを学んでみてはいかがでしょうか。
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