イタリア旅行でのレンタカー、車運転時に注意すべき交通ルールと道路標識 (1/2)

執筆者: 澤井 英里 職業:La Terra del Sole代表・通訳・コーディネーター
はじめに

気軽に借りられるレンタカー。

公共交通が発達していない場所を、効率良く回りたい旅の上級者にはぴったりの移動手段ですね。

 

イタリアでレンタカーを借りて旅行する前に、イタリアの交通ルールや気を付けたいことを予習して、安全で楽しい旅行を計画して下さい。

 

 

シートベルトは装着必須+日中でも燈火が必要

イタリアでは、後部座席でもシートベルト着装が義務付けられています。

安全のためにも、シートベルトは必ず着用しましょう。

 

 

さらに、郊外・高速道路・幹線道路などでは日中でも燈火が義務付けられています。

街中で燈火が禁止されているわけではないので、どの道路での燈火が必要か心配でしたら、1日中燈火していてもOKです。


イタリアでは「車に乗ったらライトをオン」を習慣にしておくと安心ですね。

  

後から巨額の請求も…一般車両進入禁止区域「ZTL」

こちらの標識。

イタリア観光地の中心部分に近付くと良く見かけます。

 

ZTLはZona Trafico Limitatoの略、いわゆる「進入規制区域」の標識です。

標識が赤い丸なので混同しやすいですが「ここから先、許可のない車の進入禁止」の意味です。

 

 

請求は日本までしっかり届く

ZTL区域に許可無く進入すると、罰金の対象になってしまいます。
違法進入はカメラでばっちり記録されてしまうので、言い逃れは出来ません。

しかも、罰金が100ユーロ前後(都市によって異なります)と高額です! 

もちろん、しっかり日本まで届きます。

レンタカー会社は、罰金に手数料を上乗せして請求してくるので、違反すると想定外の出費になること間違いなしです(カードで契約の場合、カードから自動的に引かれることもあるそうです)。
素敵な旅行から戻ったら、びっくりするような請求が来ていたといったハプニングを避けるためにも、ZTLの標識は覚えておきましょう。

なお、街によっては事前手続きをすれば、旅行者もZTL区間に侵入することが可能です。

また、ZTL区間内のホテルに滞在する場合などは、ホテルが手続きを代行してくれることもあります。

街によってシステムが異なるので、下調べはしっかりとしましょう。

 

どちらが優先?円形交差点

日本でも、2013年6月の法改正により、徐々に導入されている円形交差点。

イタリアでは信号のある交差点と同じか、それ以上の数が存在しています。

 

 

円形交差点前に、こちらの標識(赤と白の逆三角の標識)がある場合、優先順位は既に交差点内でぐるぐる回っている車にあります。

路面の白い三角形も、優先権が交差点内に既に入っている車にあることを示しています。

 

反対にこの標識がない場合、優先順位は交差点に入ろうとしている車にあります。

どちらの場合も標識を見落とすと重大事故に繋がりかねないので、十分な注意が必要です。

慣れると案外便利な円形交差点ですが、日本とは反対周りなことと、バイクだけでなく軽車両も進入するので、ちょっと注意が必要です。

交差点前の標識確認は十分に行いましょう。

 
 コラムニスト情報
澤井 英里
性別:女性  |   現在地:イタリア  |   職業:La Terra del Sole代表・通訳・コーディネーター

2009年からイタリア在住。
司法事務所勤務の傍ら、カラブリア州大好き集団La Terra del Sole代表として日本-カラブリア州の架け橋となれるよう日々奮闘中。

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