アイシングクッキーの歴史はイギリス王室から。可愛いロイヤルアイシングの魅力とは

執筆者: 関 直子 職業:アイシングクッキー作家
はじめに

こんにちは、アイシングクッキーの体験workshopを中心に活動している、Yuratolinkの関直子です。

アイシングクッキーの魅力や、様々な可能性をお伝えしていきたいと思っています。

 

今回は、アイシングの発祥についてご紹介いたします。

 

 

ロイヤルアイシングのはじまり

そもそも「アイシング」とは何なのか。

 

主に砂糖と卵白を混ぜた物です。乾燥すると固まります。

固まる前の物を、クッキーの上に絞り出してデコレーションします。

アイシングが施された物が、アイシングクッキーです。

 

 

正式名称は「ロイヤルアイシング」

単にアイシングと呼ばれることが多いですが、正式には「ロイヤルアイシング」と言います。

砂糖がまだ希少で高級品だったルネサンス時代のヨーロッパにも、シュガーペーストやマジパン(あんこのような食感のあるお菓子)は存在していました。

そして、18世紀のイギリスでロイヤルアイシングが発達したと言われています。

 

ロイヤルアイシングのロイヤルとは、イギリス王室のこと。

イギリス王室のお菓子としてケーキをデコレーションしたのが最初で、後に広く普及したとの説があります。

 

 

アイシングのレシピが初めて記されたのは、1769年イギリス。

エリザベス・ラッフォールドが記した料理書「The Experienced English Housekeeper」が最初と言われています。

彼女は、16人の子供を育てながら、お惣菜屋さんと雇用斡旋所を経営していたと言うから凄いですね。

 

アイシングの名前の由来

色付いたアイス(氷)のように見えるので、アイシングと呼ばれるようになったとのこと。

確かに、固まる前のアイシングは、氷のように特につやつやとしていて、とても綺麗です。

 

 

イギリスでは、ロイヤルアイシングと呼ばれるのに対し、アメリカでは「フロスティング」とも呼ばれるようです。

フロスティングも、アイシングと同様の意味で使われることもあります。

しかし、アイス(氷)とフロスト(霜)の言葉からも、その感触の印象が違いますよね。


アイシングは、固まると非常に硬くなります。

それに対し、フロスティングはバターやショートニング、クリームチーズなどを混ぜ、仕上がりもなめらかなクリームを指すことが多いようです。

最近は、カップケーキの上にフロスティングを絞った、可愛いお菓子を目にする機会も増えました。

おわりに 

今回は、アイシングの発祥の地、イギリス王室を表すロイヤルブルーを中心に、色の違いを楽しんでみました。

 

 

アイシングは、自分の好きな色に着色できることも大きな魅力の1つ。

微妙なさじ加減ひとつで、本当に様々な色の表現ができます。

 

着色方法については、次回以降に詳しくお伝えしたいと思います。
皆さんもぜひ、アイシングの魅力にはまってみて下さいね。

 

 
 コラムニスト情報
関 直子
性別:女性  |   職業:アイシングクッキー作家

オリジナルのアイシングクッキーYuratolink主宰。
客室乗務員としての接客業を経験後、転職して営業職や事務職などを経て結婚。現在二児の母。
家族のペースを中心とした働き方を模索する中、子供と一緒に作ったキャラクタークッキーをきっかけにアイシングクッキーの世界に魅了される。

ほぼ独学でアイシングクッキーの技術を学び、友人に教えていたのが発展。
現在、おもに兵庫県の三田市にて体験workshopを中心に活動中。

ブログ:  http://yuratolink.blogspot.jp/
facebook: https://www.facebook.com/yuratolink