民芸調の宿と自然一体型の洞窟温泉、大分県「福元屋」体験まとめ (2/2)

執筆者: izumi6688
内風呂「隠り国(こもりく)の湯」

 

この内風呂は「隠り国(こもりく)の湯」といいます。

こもった感じが哲学的です。

 

民芸調な食事処

 

食事処も、もちろん民芸調。
静かにお客を待つ佇まいが好きです。

凛とした感じがします。

 

 

丸い竹かごに小品が品良く配置されていて、そこに秩序があります。
福元屋の名物はこの写真ではなく、「自作」の「ひとめぼれ」と「香り米」を「その都度」精米し、「源泉水」で焚いたご飯です。


一口、口に入れて感動が広がるほのかな香り、お米の甘さ、ふっくらとした「暖かさ」、それらの融合です。
自分で作るということに、全てを拘っています。
つまり、それは世界でここに一つしかないのです。

 

泉質・宿泊費・交通
源泉量:1280ℓ/分、36.6℃(39℃)
pH 7.9、炭酸水素塩泉、成分総計276mg/kg
露天風呂2、内風呂(貸切)2、女性用1

 

一泊二食で11,000〜15,000円。

大分自動車道・九重ICから10分、または玖珠1ICから20分。 

 

おわりに

福元屋は昔の田舎の佇まいを大事にしていています。

わずか9室の宿。


この小さな宿が、色々な評価で他を圧倒しています。
もちろん、源泉の素晴らしさ、しかし館主の行き渡った志を感じることが出来ます。 

 
 コラムニスト情報
izumi6688
性別:男性  |  

全国の秘湯を巡り、ブログ「秘湯感動紀行」で紹介しています。日本文化を考える上で温泉は一つの切り口と言えます。感動した秘湯について、何にどのように感動したかという感想を綴ってゆきます。個人的に波長の合う秘湯の紹介です。温泉が日本を代表する文化の一つで、これを日本自身が再発見し、また、グローバルにも評価されてよいと思います。
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