お金に支配されていませんか?増やす、貯める目的を把握して資産運用を行おう

執筆者: 荒川雄一 職業:国際フィナンシャルコンサルタント
自分が「主」、お金は「従」という生き方

こんにちは、国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。

今回は、もう少し「人間」と「お金」の関係について、掘り下げてみたいと思います。

「お金」に操られる人間

「お金」は、生活をしていく上で、人間が創り出した便利な“ツール”と言えます。


本来ならば、人間が創った以上、人間が支配すべきものですが、現実には「お金」に支配されている人たちも多く見受けられます。

それは、世の中で起きる様々な犯罪を見ても分かります。

 

  • 「お金欲しさに強盗に入り、人の物を搾取する」
  • 「振り込め詐欺などによって、お年寄りを騙す」
  • 「お金欲しさに、殺人を犯してしまう」


残念ながら、私たち人間社会には、上記のような犯罪が日常的に行われているという悲しい現実があります。
これはまさに、人間が創りだした「お金」に、人間が操られている状態といえるでしょう。

「お金」に支配されないためには

それでは、人間が「お金」に支配されないためには、どうしたらよいのでしょうか。


人間が社会生活を営んでいく上で、「お金」は無くてはならない“モノ”です。
従って、ある程度、「お金」を蓄える必要があることは、言うまでもありません。

では、「お金」をふやすという観点に絞った場合、最も重要なことは、一体何なのでしょうか。


それは、「何のためにお金を増やさなければいけないのか」ということを、まずきちんと自分が認識することだと思います。
資産運用や投資に限らず、「目的」がなければ、物事は上手く進めていくことはできません。


自分がなぜ、「お金を増やしたいのか」。
「将来の資産形成のため」という方もいるでしょうし、「海外旅行に行きたい」、「資格取得のため」、「家を買いたい」など、その「目的」は様々だと思います。
そして「目的」は様々であっても、重要なことは、「目的」を決めることによって、その為の「計画」を立てることができるようになるのです。

「目的」が決まれば、「計画」を立てることができる

「目的」を達成するために、どのような方法で、どのくらいの期間で、どのくらいの「お金」を貯める(増やす)のかという「計画」を、徐々に決めることができるようになります。


そして「計画」が決まると、その「手段」として、例えば外貨預金、株式投資、投資信託、FX(外国為替証拠金取引)など、具体的な金融商品も決まってきます。


逆に言えば、「目的」が決まらないうちに、いきなり金融商品を買っては絶対にいけません。
「儲かるから」などと勧められ、様々な投資商品に手を出してしまうと、詐欺事件に遭ったり、予期せぬ損失を被ったりして、結果、大切な財産を失うことになりかねないからです。

まとめ

大切なことは、自分自身の「お金」を増やす「目的」は何なのかを常に意識することです。

そうすれば、「お金」に支配されるのでなく、「お金」を自分でコントロールすることが可能となってくるでしょう。

 
 コラムニスト情報
荒川雄一
性別:男性  |   職業:国際フィナンシャルコンサルタント

投資顧問会社IFA JAPAN®株式会社ほか、リンクスグループ3社の代表を務める。現在、経営コンサルタントのほか、金融機関に影響を受けない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として、国内外の金融商品を用いた「ポートフォリオ・マネジメント・サービス(PMS)®」の評価は高い。
また教育にも力を入れており、講演回数は800回以上。その他、日本経済新聞社、各マネー誌、フジTVなど執筆、出演も多数。

■ライセンス
経済産業省登録 中小企業診断士
国土交通省登録 公認 不動産コンサルティングマスター
日本FP協会認定CFP® 他

■メディア実績(執筆、取材など)
 ・日本経済新聞 、日経ヴェリタス 
 ・納税通信、税理士新聞
 ・富裕層向け雑誌「ミリオネア」「NILE’S NILE」
 ・フジテレビ「とくダネ!」、テレビ朝日「やじうまテレビ!」など

■著書
「海外分散投資入門 ―日本が財政破たんしても生き抜くためのノウハウ―」
(Pan Rolling社)
「海外ファンドのポートフォリオ」(Pan Rolling社)
「着実に年10%儲ける海外分散投資入門」(実業之日本社)
「投資のプロが教える初心者でも失敗しないお金のふやし方」(IFAメディア出版)