田舎暮らしの平屋が最高にスローライフ!メリットとデメリットまとめ

執筆者: 五十嵐 洋介 職業:まちづくり、地域クリエイター、住宅・不動産ライター
はじめに

こんにちは、山形県へのUIターン移住支援を行っている、五十嵐洋介と申します。

 

地方の土地は都心に比べると安価で買うことができます。

広い敷地だからこそ建てられる住まい。それは「平屋」。

今回は「平屋」の魅力に迫ってみましょう。

 

 

田舎暮らしなら「平屋」がお勧め

平屋建てとは、いわば「1階建て」の住まいのことです。

古民家などで比較的多く見られる建築様式ですね。

地方に移住する方々には平屋建てをお勧めします。


 

都内の住宅事情

 

都市部に暮らしているほとんどの方は、今現在暮らしている住まいや部屋の広さに、決して満足しているとは言い難いのではないでしょうか。

私が上京して初めて暮らした住まいは4.5畳のワンルーム。

東京の住まいが「ウサギ小屋」と揶揄されるのもわかるような気がします。


 

田舎で豊かな暮らしを

 

そのため、田舎で暮らすなら、田舎ならではの贅沢な住まいに暮らして欲しいと考えています。

この場合、「贅沢」と言ってもお金をかけた豪華な住まいを指すのではなく、敷地を活かして広々と暮らし、心のゆとりを育めるような住まいのことです。


それを満たすのが「平屋」であり、田舎ならではの贅沢な住まいであるのではないでしょうか。


そもそも都市部の狭い敷地に平屋住宅を建てようとすれば、必要な間取りが叶わない上に、十分な採光や通風を確保することも容易ではありません。


また、都市部では住まいの価格よりも土地の価格のほうが高い傾向にあり、平屋を建てるためにはある程度広い土地を確保しなければならないため、コストを考えても困難です。

 

高齢者にも優しい「平屋」

平屋建ての大きな特徴は、何と言っても住宅の中に階段が存在しないこと。

上下階の移動をすることなく、ワンフロアで生活できるのが大きなメリットです。


 

バリアフリー化もしやすい

 

住宅の中でもっとも事故が多いのが階段であるとも言われています。

階段からの転落による家庭内事故は、大変多いのです。


その点、平屋建ては住まい全体のバリアフリー化もしやすく、階段の上り下りがないので移動もスムーズになり、高齢者にとって優しい住宅とも言えるでしょう。


階段の設置スペースを省けるため、その部分を居住空間として活用できるのも嬉しいですね。

 

家族のコミュニケーションも円滑に

実は、平屋建ては子育て・ファミリー世代のライフスタイルにもマッチします。

2階建ての住まいでは2階に個室、1階にリビングを配置するケースが多く、「子どもが個室にこもりっぱなし」という状況も少なくありません。


しかし平屋建てでは、家族が上下の階で分かれて過ごすことがなくなるため、リビングに自然と家族が集まるようになり、コミュニケーションも深まる傾向にあります。

さらにリビングに庭とのつながりを創出すれば、家族で季節を感じながら暮らすこともできますね。

 

 

平屋建てのデメリット

もちろん平屋建てにもデメリットはあります。


 

洗濯ものを干す時は注意

 

2階がないため、洗濯物は必然的に1階に干すことになりますが、周囲の環境によってはプライバシーの観点から洗濯物が外に干しづらい場合もあります。


 

防犯上の問題

 

 

また、防犯面やプライバシーを考えて夏場に窓を開けたまま寝ることが難しかったり、窓を開けてお風呂に入れないなどといったデメリットもあります。


 

建築コストが高い

 

さらに2階建てと比べると、建築コストが高く付く場合もあります。

理由としては2階建てよりも屋根や基礎、外壁の面積が多く、施工範囲が広くなるため、建材の使用量が増えてしまうからです。


もちろん平屋建ては階段が不要で、木材の長さも短くなるのでコストカットにつながりますが、極端に面積が広い住まいを建てる場合はコストが増えてしまうので注意が必要です。


 

おわりに

 

ゆったりとした田舎暮らしを満喫できる平屋ですが、環境や予算、家族構成などを踏まえて、よく考えて選びましょう。

 
 コラムニスト情報
五十嵐 洋介
性別:男性  |   現在地:東京都  |   職業:まちづくり、地域クリエイター、住宅・不動産ライター

1982年、山形県酒田市生まれ。
早稲田大学 法学部を卒業後、大和ハウス工業株式会社に入社し、同大学で建築学を学びながら、住宅・マンション・インテリアの設計、都市デザインに従事。その後、SUUMO(株式会社リクルート)をはじめとする住宅・不動産媒体のライターとして活躍し、今まで200社を超える企業や経営者を取材・執筆。
現在、「株式会社 ainak」を設立し、地域活性化、まちづくりに携わる。「酒田市を音楽のまちへプロジェクト」代表。ヤマガタ未来LAB.にて「住まいのナビゲーター」としても活動し、山形県へのUIターン移住支援を行っている。

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