日当たりのいい南向き部屋が一番?マンション・アパートの引っ越し物件選び

執筆者: 五十嵐 洋介 職業:まちづくり、地域クリエイター、住宅・不動産ライター
はじめに

こんにちは。山形県へのUIターン移住支援を行っている、五十嵐洋介と申します。


これまで設計デザインやインテリアコーディネーター、住宅雑誌のライターの仕事に携わり、現在はこの経験を活かし、移住を希望されている方に対して住まい探しのアドバイスを行っています。


家探しの時期と、好まれる南向き

この時期進学する学生、就職の為に実家を出る学生、転勤を命じられたビジネスマンなどがとても多く、引越しシーズンのピークを迎えます。

 

 

住まい探しのお手伝いをする際、一番重点を置いていたのが「明るい南向き」という事でした。

 

今回は、南向きの家のメリットとデメリットをお伝えしていきたいと思います。

 

南向きの家

日本では「南向き信仰」という言葉がある程、南向きの家が人気です。

新築、賃貸に関わらず、価格設定も南向きの家が一番高く設定されています。

 

 

好まれる理由
  • 一年を通して明るく、風通しの良い住まいが実現出来る
  • 昼間に太陽の光が室内にたっぷり降り注ぐので、冬は室内が暖かくなる
  • 暖かなので、光熱費が安く抑えられる
  • バルコニーに干す洗濯物は、乾きやすい
  • カビの発生も抑えられ、清潔感を持って暮らせる

 

以上が、南向きが支持される主な理由です。

 

南向きの家は「軒」が大事
南向きのデメリット

しかし南向きは良い家、という固定概念だけで家を決める方が多い様にも思います。


夏は陽が当たりすぎてとても暑く、フローリングや家具にも直射日光が当たり、退色しやすいというデメリットもあります。

 

 

軒を上手く使おう

そこで、南向きの家でもぜひチェックしていただきたいのが、屋根の軒(もしくは庇、シェード等)があるかどうかです。

夏は太陽高度が高い為、深い軒のある家や、適切な庇、シェードを設ければ強い直射日射を防ぐ事が出来ます。

 

冬はたとえ軒が深くても太陽の高度は低い為、昼間は部屋の奥深くまで光が差し込み、明るく暖かく過ごせます。

 

立地条件が住み心地を左右する

しかし立地によっては、たとえ南向きであっても陽が入らない場合もあります。

 

例えば…
  • 南側に大きな建物があると、陽が差し込まない
  • プライバシーの為、カーテンやブラインドを閉めっぱなしにする
  • 狭い敷地で無理に南向きの住まいを計画しようとし、生活に必要な面積を確保する事が出来ないなど

 

近隣状況をよく調べよう

家を新しく建てる際や建売を購入する際、そして賃貸住宅を借りる際も敷地の性格をよく読んでおきましょう。

近隣の建物の状況をよく調べ、将来周囲に大きな建物が建つ可能性がないかを、きちんと見定めてから決める事をお勧めします。

 

自分のライフスタイルに合った住まいを選ぼう

南向きの部屋で勉強をするお子様には、陽が眩しすぎて勉強がやりにくいとか、南向きにアトリエを構える画家からは「刻々と光の向きが変わり、影もどんどん変化するので絵が描きにくい」という不満も多いです。

  

南向きの部屋で作業をする方、家で仕事をする方には不向きとも言えます。
また、南向きの部屋は朝日も入りにくいので、早起きの方は東向きの部屋の方が合うと思います。

 

日中家に居る人には、南向きがお勧め

そう考えると、南向きは「普段長く家にいる家事をする主婦」にとっては優しい住まいと言えるのではないでしょうか。

 

 

日中家に居なければ、南向き以外でもOK

知人でこんな事を話している人がいました。


「北向きだけれど、平日は仕事が遅く家には寝に帰るだけで、職場から近い住まいを選んで本当に良かった。周りに高い建物がないので、北向きの家でも快適に過ごせています」

 

 

皆さんも、自分自身のライフスタイルを踏まえて家探しを行うと、失敗する事が少なくなるのではないでしょうか。

 

おわりに
海外では

ヨーロッパの住まいは石造りの物が多く、耐震的に壁に大きな開口部を設けにくいせいか、あまり南向きにはこだわりません。

 

日本では

その点、日本の伝統的な住まいは木造の柱・梁から構成される在来(軸組)工法を採用して来たため、窓などの開口部を大きく取る事が出来ました。

 

 

日本ではまだまだ「南向き信仰」が根付いているため、北向きの住戸の価格は安く設定される事が多いのです。


家を購入する際に投資も考えている方は、その点も踏まえて、選ぶ様にすると良いと思います。

 
 コラムニスト情報
五十嵐 洋介
性別:男性  |   現在地:東京都  |   職業:まちづくり、地域クリエイター、住宅・不動産ライター

1982年、山形県酒田市生まれ。
早稲田大学 法学部を卒業後、大和ハウス工業株式会社に入社し、同大学で建築学を学びながら、住宅・マンション・インテリアの設計、都市デザインに従事。その後、SUUMO(株式会社リクルート)をはじめとする住宅・不動産媒体のライターとして活躍し、今まで200社を超える企業や経営者を取材・執筆。
現在、「株式会社 ainak」を設立し、地域活性化、まちづくりに携わる。「酒田市を音楽のまちへプロジェクト」代表。ヤマガタ未来LAB.にて「住まいのナビゲーター」としても活動し、山形県へのUIターン移住支援を行っている。

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