花粉には足湯や半身浴が効果的!内側から治す「東洋医学的」花粉症対策

執筆者: 西野雅也 職業:鍼灸師/TLC(セラピストリーダーズカレッジ)理事
はじめに

こんにちは、鍼灸師の西野雅也です。

 
花粉症は、症状が出る前からの事前の対策が肝心。
そこで、東洋医学の見地から、普段ご家庭でもできる対策法をご紹介します。

症状の特徴

まず、花粉症の代表的な症状を挙げてみましょう。


  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 目のかゆみ

 

花粉症の4大症状と言われたりします。
これらで注目して頂きたいのが、全て「顔(頭部)」の症状ということ。
人間の体を上下で見ていくと、頭は体の最上部にあり、足が1番下ということになります。

 

症状が体の上方に集中する。

これが、花粉症対策をしていく上でのキーポイントになります。



東洋医学ではこう考える

つくしが顔を出すように、春は草木が芽吹く季節。

自然界の目覚めの季節です。


東洋医学では「人間は自然の一部」と考えられており、自然の特徴は人間の体にも当てはまります。
草木が芽吹く季節と書きましたが、春の自然の特徴というのは、気が上へ昇ること。
自然界の気が上へ向かうということは、自然の一部である人間の体の気も上へ向かいます。

 

人間は自然の影響を受けている

先程の症状の特徴を思い出して下さい。
症状が体の上方に集中すると言うことは、つまり、自然の影響を受けている訳です。
地域差はありますが、同じ地域であれば、ほぼ全ての人に同じ自然の影響があることになります。

 

しかし、症状が出る人と出ない人がいるのはなぜなのでしょうか。

そこには、体質や生活習慣が大きく関わってきます。

 

花粉症状が出やすい人

例えば、普段から頭をよく使う仕事をしている人。
パソコンやスマホなどで目をよく使っている人。
このような生活習慣のある方は、普段から気が体の上の方に偏っている傾向にあります。


また、現代人は生活の中で、歩いたり走ったりなどの下半身を使うことが減ってきています。
つまり、気の上昇、下降のバランスが崩れている人が多いということ。

 

そこに、春の「気の上昇」の作用を受けて、体の上部に症状が出るというメカニズムです。

春に向けた対策

生活習慣から「気の上昇」>「下降」になっていると言う点に加え、春の気の上昇作用が、花粉症のメカニズムのキーであることが分かりましたね。

 

対策としては「気の下降」を助けてあげれば良いのです。
そこでお勧めしたいのが、足湯や半身浴。

頭寒足熱という健康法が昔からありますが、まさにそれです。


 

一日オフィスで頭を使ったのであれば、足湯や半身浴でしっかりと気を降ろしてあげる。
少しぬるめのお湯でゆっくりと、リラックスしながら気を降ろしてあげて下さい。

おわりに

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、花粉症の話なのに気の上昇や下降ばかりで「花粉」は一切出てきませんでしたね。

東洋医学は、花粉そのものや花粉の量は問題にしません。

 

どんな病気も、気のバランスの乱れが原因であると考えます。

原因を人間の内部に求め、内側から改善していくことをモットーとしています。


今までとはちょっと違った視点で、花粉症対策をしてみてはいかがでしょうか。

 
 コラムニスト情報
西野雅也
性別:男性  |   職業:鍼灸師/TLC(セラピストリーダーズカレッジ)理事

大阪府藤井寺市で東洋医学専門の鍼灸治療院 鍼灸 雅(みやび)の院長をしております。
東洋医学は「あるがままの人間」と向き合う医学。
「人対人」をモットーに、臨床家の道を歩んでおります。

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