インテリアに花を。ガーデニングで摘んだ花の可愛い飾り方

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは、フローリストの宇野知子です。

 

冬の間、じっと耐えていた植物達が、一斉に花を咲かせる春のはじまり。

お庭に出て、ガーデニングを楽しむ時期がスタートします。

 

今回は、『お庭の花を摘んで飾る』をテーマにした、お花の楽しみ方をご紹介します。

 

カットフラワーで楽しもう

以前、「かわいいお庭を作る、園芸・ガーデニング入門!秋の寄せ植え手順方法」にて、寄せ植えの手順をお伝えしたかと思います。

 

たいていのお花は、花が咲いた後、花びらを落とし種をつけます。

種が出来ると栄養分を吸い上げ、株が弱くなり、その後の花数が減ってしまいます。

その為にも、花殻を摘み取ることが必要です。

 

いっそのこと少し早めに摘んで、カットフラワー(切り花)として、可愛らしいお花を飾って楽しみましょう。

 

注意点

お庭で育てたお花は、バッチリ消毒をしていることが少ないと思います。

温かくなると、虫たちも動き始めるのも事実です。

 

柔らかい茎には、アブラムシなどの虫がついていることもあります。

虫をお部屋に連れ込まないようにするためには、水をいれたボウルなどに花をつけて優しく洗うなどして、虫を取り除くようにしましょう。

 

ブーケ風に束ねて飾る

 

この季節の代表的なお花、パンジー&ビオラは、スミレの仲間の一年草。

お花の茎の根本でそっと摘み取り、同じくらいの長さで切って、ブーケのように束ねて飾ってみましょう。

 

単色の花色は、可愛らしく一体感がありますし、違う花色のグラデーションでも、メリハリがつき、立体的に飾ることが出来ます。

 

 

透明パックに花を詰めて

次に、小さなお子さんとも一緒に作れそうなフラワーギフトのご提案です。

 

プチトマトやタルトのパックのような透明の容器に、ティッシュやキッチンペーパーを畳んで敷き、水を少し入れます。

その中に、切り口が水に付くように、摘んだお花を並べます。

最後にパックの蓋をして、リボンを結わいたら、可愛いフラワーパックアレンジの完成です。

 

 

パックが透明なので、テーブルの真ん中に置くと四方どこからも見えて、テーブルアレンジとしても

楽しむことができます。

 

パックの蓋を閉めっぱなしにする場合は、蓋に小さな穴を開けるか、蓋に切り込みを入れて、中が密封にならないようにして下さい。

水分が蒸発して蒸れてしまうと、お花が傷みやすくなります。

 

水に浮かべて癒しのインテリア
茎が短いお花は、水に浮かべて飾るとお勧めです。
小さなグラスやおちょこなどに浮かべると、存在感があり、丁寧な演出ができます。

 

 

いくつかの花や器を合わせたりするなど、工夫次第で、アレンジメントの幅は広がります。

 

 

おわりに

温かい風を感じて花を咲かせる春のお花たち。

寒い冬に別れを告げて、私達をほっと癒してくれているかのようです。

 

『お庭の花を摘んで飾る』ということが、私達の心のゆとりや豊かさを表しているかのようにも感じます。

 

 

春の花の可愛らしい表情を見ながら、大切に飾りたいものですね。

身近なお庭に花が咲いていると、いつでも花を飾ることを楽しむことが出来ます。

 

ガーデニングも、花飾りも、これからますます楽しみな季節がやって来ます。

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

HP 
La vie en Fleur
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