かわいいお庭を作る、園芸・ガーデニング入門!秋の花の寄せ植え手順方法 (1/2)

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは、フローリストの宇野知子です。

秋植えの植物がようやく出回る季節となりました。

夏の間に乱れてしまったお庭やベランダのお手入れ、秋~冬、春に向けてガーデン作りを、そろそろ始めましょう。

 

花壇やお庭に直に植えつけることが可能でしたら、根も深く伸び、広々と楽しむことができますね。
また、ベランダや玄関先など、スペースが限られている場合や、飾る場所を移動させたい場合などは、寄せ植えするのもお勧めです。

今回は、屋外で楽しむ寄せ植えの基礎知識と手順についてお話しします。

 

秋植えの植物とは
パンジー、ビオラ (スミレ科・一年草)

10月~1月くらいまで苗ものの状態で出回ります。

日当たりと水はけのよい用土を好み、開花期が長く、秋から冬のスリーシーズン楽しむことが出来ます。

 

春まで植え込みは可能ですが、まだ冷え込みの少ない秋の間に植えておくことで、根が伸び株が太りやすくなります。

株が太ると花が良く咲き、長い間花の時期を楽しむことが出来ます。

開花中は花ガラを摘むなどの手入れをし、2月頃、追肥をすると春先さらに花がよく咲きます。

 

スミレより、少し大きめの花のビオラ。

そして、ビオラよりも少し大きめなお花がパンジーです。

 

ガーデンシクラメン(サクラソウ科・球根類)

ガーデンシクラメンは、耐寒性のあるシクラメンの原種を改良し作られた、小型のシクラメンです。

屋内で育てる一般的なシクラメンとは違い、プランターや花壇に植えて育てることができます。

秋から春まで開花し、長い間楽しめます。

 

秋植え球根

冬~春に開花する球根のお花も、ほとんどが秋植え球根です。

水仙・チューリップ・ヒヤシンス・ムスカリなどがあります。

寄せ植えには、球根を忍ばせ植えておくことも可能です。

 

寄せ植えの注意点

寄せ植えは、いろいろな植物を組み合わせることで、小さな世界観を楽しむことができます。

また、花同士が密集することで、華やかな印象も演出できます。

 

注意点は、苗ものの種類と数です。

寄せ植えする際には、適度な大きさの器に、適度な苗数を考慮しましょう。

ひとまわりずつ大きく生育することを考慮し、詰め過ぎないようにします。

苗ものは、アイビーのような常緑のつる性植物を入れることで、ナチュラルさを表現することもできます。

苗ものをセレクトしたら、ひとまず鉢に並べて、苗の数を確認し植えこむ配置を考えてみましょう。

 

 

準備するもの
  • 鉢(鉢穴のあいているもの)
  • 虫網(園芸用の防虫ネット)
  • 土 (赤玉土・培養土)
  • 肥料
  • 苗もの
  • 棒(つつくための棒・割りばしのようなものでOK)

 

寄せ植えしてみよう

1.鉢底の穴に、穴より一回り大きめの虫網をセットする。

虫網を入れることで、鉢底からの虫の侵入と、土が流れ出るのを防ぎます。

 

 

2.赤玉土を入れる。

鉢底に赤玉土を入れることで、水はけを良くし、根腐れを防止します。

 

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

HP 
La vie en Fleur
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