春の不調(うつ・疲れ・イライラ)を防止!お花のリラックス薬膳茶5選
こんにちは、ヒルズ薬膳を主宰しております、薬膳料理家の箕山育恵です。
季節の移り変わりを盛り込んだ二十四時節季は古代から使われ、2月3日節分、2月4日に立春を迎え、雨水(うすい)、啓蟄(けいちつ)になり、清明(せいめい)、春分へと続いていきます。
春を迎え、万物が息を吹き返し、日ごとに日足が伸び、木々が芽吹き出し、春の気配を感じるようになります。
華やかな春と対照に、春風は私たちの体に大きな影響を及ぼします。
冬越しで頑張っていた体も、春が来ると緊張が緩み始めます。
その緩みに春風が入り、春風邪やアレルギー、鼻炎とさまざまな症状として現れます。
中医学的に言うと、肝という臓器が春の風邪(ふうじゃ)を受け、バランスを崩し、自律神経が乱れ、精神不安やイライラをもたらします。
実際に春になると、偏頭痛、目の充血、うつ病になったり、病が再発したりします。
学生や社会人のフレッシュマンによくかかる五月病もその一つです。
春のトラブルの予防や改善に効く薬膳茶をご紹介したいと思います。
春の肝の緊張をほぐす意味で、リラックス効果の高い薬膳茶が良いと思います。
菊花は飲む目薬と言われ、清熱効果があります。
肝のイライラで目が血走ることを経験された方は、ぜひ菊花茶をお飲みください。
のぼせを取り、目のかゆみや充血を改善します。
不眠などにもよく、眠れない夜に飲むのもお勧めです。
ただし身体を冷ます作用がありますので、冷え症の方は夜の常用はほどほどに。
冬で越冬の為に体は自然に脂肪を蓄えがちです。
食べ過ぎ、体脂肪が気になる時は、菊花プーアル茶がお勧めです。
プーアル茶は微生物発酵されていて、腸内環境の改善に役立ちます。
菊花も胃熱を取り、痩身効果抜群です。
また腸内環境を良くし、にきびなど肌のトラブルも改善します。
薔薇の中国語は、玫瑰花(マーカイカ)と言います。
海外のお店でお求めの時は「玫瑰花(マーカイカ)」と伝える方が通じるでしょう。
見た目も美しい薔薇(バラ)のつぼみは、精神不安を解消し、美肌・美容効果もあります。
中国の宮廷でも生薬として使われていました。
つぼみは花を咲かせる前の自然のエネルギーが強く、より効果的と考えられています。
花茶として近年注目されているのが工芸茶です。
テーマがあり、お湯を注ぐとポットの中で素晴らしい花畑が広がります。
お花の薬効よりも見て楽しんで頂くものです。
今は工芸茶専門店もあり、特別な場面や来客などにお出しすると大変喜ばれます。
緑茶とジャスミンの花の工芸茶です。
緑茶はほてりを覚まし、ジャスミンは香り高いため、アロマ効果で気の巡りを良くしてくれます。
お花を目で愛でていただき、美味しい花茶を飲んで楽しんでみてくださいね。
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母の実家が中華料理レストランを経営していたことも有り、幼少より料理に興味を持っていました。
大学英文科卒で米国留学後、英語、中国語翻訳、通訳として就職。
結婚後、家族の健康管理と趣味が講じて、国際中医薬膳師、マクロビオティック資格を取得。
東京都港区の自宅マンションにてヒルズ薬膳サロン主宰。
ヒルズ薬膳HP
http://www.hillsyakuzen.com
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